理詰めで考えるのは無益らしい 子供はたいてい大人よりも容易に新たな言語を習得するが,その理由ははっきりしていない。ある仮説は,言語の把握には微妙なパターンを無意識に吸収する必要があり,大人は意識的に推論する能力が優れているために,これが妨げになっているというものだ。最近の研究は実際,この大人の賢さが裏目に出ていることを示唆している。 Journal of Experimental Psychology: General誌に掲載されたある研究では,ベルギー人の成人のグループに,架空の単語4つを連ねたでっち上げの言葉(「kieng nief siet hiem」など)を見せ,同時にその音読を聞かせた。それぞれの単語には隠れた規則性があり,ある特定の母音を含んでいる場合,語頭または語尾にそれに対応する特定の子音のひとつが必ず現れるようになっている。次に,見せられた4単語を素早く声に出して読むよう
些細な物事にストレスを感じる……。 悩みをクヨクヨと引きずりやすい……。 そんな「心の疲れ」に関するお悩みは、ものの考え方・とらえ方を少し改めるだけで改善できるかも。今回は「心が疲れない人」になれる3つの思考法をご紹介します。日常的ストレスへの正しい対処法を知っておきましょう。 心が疲れない人は、嫌なことの半分の数だけ「いいこと」を探す 心が疲れない人は、「問題の解決策」を考える 心が疲れない人は、「いまこの瞬間」に専念する 心が疲れない人は、嫌なことの半分の数だけ「いいこと」を探す 心療内科医の村上正人氏は、些細な出来事や人間関係にストレスを感じやすい人は、物事を0か100かで考える傾向があると指摘しています。ちょっとしたことで「あの人を許せない」「私はダメだ」と全否定的に考えるため、必要以上に大きなストレスを感じることになってしまうのです。 心が疲れない人になるためには、この「0か10
一生懸命働いているけれど、なかなか結果が出ない。 自己評価とまわりからの評価が一致しない。 あなたがもしそんな状態に陥っているのだとしたら、それは、気づかないうちに「無能」になっているサインかもしれません……! 今回は、人が無能化するメカニズムと、無能状態を打破する方法を一緒に見ていきましょう。 じつは自分が無能かもしれない!? じつは、会社内にいる人間が全員「無能」かもしれない――そんな説があることをご存じでしょうか? 南カリフォルニア大学教授の教育学者、ローレンス・J・ピーター氏が1969年に提唱した「ピーターの法則」です。 ピーターの法則の要点は、「人は昇進することで無能になる」というところにあります。まずは、こちらの表をご覧ください。 (画像は筆者にて作成) この表が示しているのは、有能な人は能力の限界まで昇進し、その階層で無能化するということです。4人のうち最も有能なAさんは「役
社会人として働くなか、悩みを解消する糸口を探したり、スキルアップを目指したりするためにハウツー本やビジネス書、自己啓発書などを手に取る方は少なくないのではないでしょうか。ただ、それらは自分が変化していくための指針を与えてくれることもありますが、常にそこでなされる提案を受け入れようとがんばると、ときに疲れてしまうことも。 読書家として知られるブロガーのphaさんは、読書を「すぐに効く読書」と「ゆっくり効く読書」の2種類に分類してるのだそう。前者が読者に行動を訴えかけることによって悩みや課題を解消しようとするのに対し、後者は現状を肯定し、読者の人生にじわじわと影響を与えるといいます。 ゆっくり効く読書により、人生の土台を形作ってきたというphaさん。自分を変えるのではなく肯定してくれる読書のあり方について伺いました。 「読書」が社会でうまくいかない自分を守ってくれた phaさんは著書『人生の土
Twitter で医師を拾ってきて Google のソフトウェアエンジニアにするだけの簡単なお仕事 - 白のカピバラの逆極限 S.144-3 はじめに 「【転職エントリ】Googleに入社します|Lillian|note」という、医師から未経験で Google のソフトウェアエンジニアになった記事があります。 note.com 私は、この記事に出てくる「とある元 Google のソフトウェアエンジニア」で、面接の対策を立てました。 記事が出た当初から大反響で、私もそれなりの反応を見まして、いろいろと誤解されているなあ、と思う一方、アドバイザーはあくまでもアドバイザーだから、アドバイザーとして知りえた情報については、口をつぐむべきだと思っていました。 ただ、あまりにも誤解されており、悪影響が大きく、犠牲者も多くなってきたと思ったので、… 同僚からこれについてどう思うか、と聞かれた。元の文章が
インタビュー 2021/3/23 21:00 「庵野さん、卒業おめでとう」緒方恵美が振り返る、庵野秀明と碇シンジとの25年 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの最新作にして完結編となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が、ついに公開となった。2007年から『:序』、『:破』(09)、『:Q』(12)と続いた物語が、ついに終わった――。その衝撃と感動に震えた人も多いことだろう。 「庵野さん、卒業おめでとう」と、“誰も知らない結末”へと到達した庵野秀明総監督を祝福するのは、テレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」の放送開始から、主人公の碇シンジを25年にわたって演じてきた声優の緒方恵美。ひとつのピリオドが打たれたいま、緒方が運と縁、選択によって導かれたシンジとの出会い。庵野総監督やシンジと過ごした25年を語った。 ※本記事は、作品の展開に関する記述を含みます。未見の方はご注意ください。 「庵野
ライターの榎並紀行さんが自宅で筋トレを続けるための手段として「仕掛学」の考え方を活用。「行動を変えるためのきっかけ」について考える「仕掛学」の提唱者・松村真宏さんに、筋トレを続けるための仕掛けの原理を教えてもらい、その後約1カ月実際に筋トレ生活を実施しました。 物事が長続きしない。大多数が同じ悩みを抱えているのではないか。 例えば筆者であれば、筋トレ。 僕は急激に太り始めた30代から、ダイエットを兼ねて筋トレを習慣にしようと試みた。 しかし、まあ続かない。 「今年こそ、痩せて筋肉をつける」。毎年、年初に一念発起するも、その一念が持続せず2月にはお菓子を食べてゴロゴロしている。 これはもう、やる気や忍耐力ではどうにもならないのかもしれない。筋トレを習慣化するには、何かしらの仕組みというか、仕掛けが必要だ。 そこで頼ったのは、「仕掛学」を専門とする松村真宏さん(大阪大学大学院経済学研究科経営学
「間違った事をやった人をグーで殴ったら犯罪だけどさ、知識でもって他人を詰めたら、それは”正しさ”として処理されるのは何でなんだろう?」 かつてある人がこう言っていたのを聞いて、確かになぁと思った事がある。 知識の力で他人を殴る魅力に取り憑かれた人の話 以前、自分の同僚に非常に勤勉で情熱的な仕事をする人がいた。 その人は連日日夜、早朝から遅くまで働き、他を圧倒するパフォーマンスを出していた。 最初の頃はその人の仕事っぷりに尊敬の念を抱いていた。 だが、ある時、僕を含む様々な人に対して”正しい”知識でもって攻撃的な態度を示していたのをみて、ちょっとした違和感をおぼえるようになった。 その人の言っている事は、確かに科学的な意味において正しい。誤った事をしていたのは、その人の周囲の人だったのは、間違いなく事実ではある。 ただ…その正しさでもって他人を攻撃する様は暴力的であった。その人は僕を含む様々
好きなことして生きていく 大峰大影 <完結済み>静かな町で起こった殺人事件。平穏な日常と異質な過去を守る少女のサスペンスヒューマンドラマ。 [デジタル版JC全2巻発売中]
ここ最近、天才と一緒に仕事をしている。 協力会社のスタッフで、形式的には私がマネージャーで彼がエンジニアということになる。「プロジェクトマネージャー」なんて肩書を拝命していても、人を選り好みできるほどの規模の案件ではない。また私自身未経験の領域だったため、元のメンバーをそのまま引き継いだ形である。 彼については、引き継ぎ前からかなり沢山の噂と、フロアの端のほうから発せられる令和の上場企業にはふさわしくない前任者の怒号を聞いてきた。彼に対する社内の評価は大変際立ったものであるが、それでも一言でまとめるのならば、「天才」なのではないだろうか。むしろ、そう思わないとやってられない。 * 他業界の方にも、なんとなく雰囲気を伝えるために、まずは例で説明してみたい。 私と彼は、ハンバーガーショップで働いているとしよう。彼はレジで受付を、私はキッチンで調理を受け持っているようなシチュエーションだ。 レジ
このブログではこれまでにも何度かジェンダー論について話題にしてきたし、ジェンダーや恋愛に関して論じた本についての読書メモなども残している*1。また、ブログには取り上げなくても、進化生物学や社会科学などの観点から男女論や恋愛論や結婚制度などについて論じた本の数々には目を通している。 このブログの影響力は大したものではないし、何冊の本やネットの論調などに目を通した上で書いた雑感程度のものでしかなく、論調も我ながら曖昧なことが多い。だが、たとえばnoteで「女性の上昇婚」について書かれたいくつかの記事を見てみると、より多くのデータなどを集めたり分析したりしたうえで強めで一貫した主張を展開しているものがいくつか書かれており、多くのブクマが付けられるなど注目を浴びている*2。 note.mu note.mu 上述の記事にせよ諸々の本にせよ、進化的なり経済的なり社会的なりの何かしらの要因で、女性は自分
千津井由貴さん 厳しい男性職人の世界として知られる寿司店。そんな世界の中、女性寿司職人たちが色鮮やかな和装と、独自の飾りつけで江戸前寿司を提供して注目を集めていた「なでしこ寿司」(東京・秋葉原)が、このほどTwitter上で炎上した。炎上の渦中にある同店店長の千津井由貴さんに今後の方針などについてインタビューした。 炎上の経緯と現状 職人とお客のコミュニケーションに重きを置いてきた同店は、「職人と従業員の全員が女性の寿司専門店」を目指して2010年9月にオープン。これまでも「板場に立つには10年必要。小娘が!」「カウンターは伝統の技を披露する職人の舞台」「女は体温が高いし、生理もあるから握るな」などといった批判にさらされながら、独自のスタイルを築き上げ、国際的な著名人が訪れたり、海外のマスコミに取り上げ られたりする人気店になった。 炎上の発端は、ハフィントンポストに25日付で掲載された『
先日、気持ちのいいジャンプを目指してというQiitaの記事を見かけました。記事中では、マリオのジャンプについても触れられています。マリオというと、マリオブラザースやスーパーマリオブラザース等々、色々あるのですが、これはおそらくスーパーマリオブラザースの事だと思われます。ジャンプアクションゲームといったらスーマリですね。 そのマリオのジャンプの仕組みは「マリオの速度ベクトルを保存しておいて座標を計算するんじゃなくて~」と書かれていて、別サイトのブログへのリンクが張られています。 マリオのジャンプ実装法とVerlet積分 ただ、この記述については不正確であるという別のブログもあったりします。 マリオの完コピvol.28 ジャンプの解析と修正 ホントのところはどうなんでしょうか?世界で最も有名なゲームのジャンプがどのように処理されているのか気になったので調べてみることにしました。 原典にあたる
ちょっとまえ、面白い記事をツイッターで拝見した。 企業の採用担当が、面接時に見ているポイントを端的に表現したものだ。 曰く、「事実と意見を分けて説明できるかは圧倒的に重要で、これができない人はかなり厳しい。」とのこと。 クローズな勉強会などで話をしたら好評だったのでブログに書きました / 面接時に見ているポイント – VOYAGE GROUP techlog https://t.co/64ehNAYLAi — Masanori KOGA (@makoga) October 29, 2019 彼がこれを重視する理由としては 「事実と意見を分けて説明するのがうまい人が書いた障害報告書は読みやすい」とある。 確かに読みやすい文章を書く人は、知的能力が高い事が多いので、採用の精度は良いのではないかと推測する。 ただ、この文章を読んで感じるのは、 「なぜ「事実」と「意見」を区別して話せない人がいるの
「Getty Images」より 10月1日に消費税が10%に増税された。前回の増税はリーマンショック後の景気回復局面だったが、今回は世界景気が減速しつつあるなかでの増税となる。一方で、デフレと言いながら物価は上昇を続けており、労働者の実質賃金は低下している。年末から来年にかけてはさらに消費が冷え込む可能性が高く、景気対策を求める声が大きくなるのは確実だろう。 だが、日本経済が成長できていないのは、景気対策が不十分だったからではない。日本経済の仕組みが時代に合っておらず、あらゆる面で機能不全を起こしていることが原因であり、ここに手を付けなければ、すべての政策は対処療法に終わってしまう。 日本は「かつて」物作りの国だったが…… 日本は物作りの国というイメージがあり、経済政策についても製造業支援を念頭に置いたものが多い。アベノミクスは特にその傾向が強く、原発輸出を国策にしたり、製造業の設備投資
今回は、なかなか広がらない福岡市の実態のお話です。 ※私の講演を何度も聞いている方はスルーしてください。 久しぶりに福岡市内で企業向けの講演をしたのですが、 「福岡市はこれからも若者が増え続けていく」 と思い込んでいる人ばかりでした。 昨年、福岡市を礼賛する本が相次いで出版されました。 「福岡市は地方経済最強」というデマが書かれた本ですが、 それがある程度は売れました。今も本屋に並んでいます。 福岡市長が福岡は凄いと強調することも相まって、 福岡市は成長し続けると錯覚していた経済界の人たちの 思い込みがさらに強化されています。 福岡市内では10年以上前から、藻谷浩介さんが 講演のたびに、「福岡市の人口の伸びは止まる。 高齢者が増え続ける大変な状況になる」 と訴え続けておらえましたが、まるで広まりません。 私も、藻谷さんと同様にこの5年間、 福岡市の人口の実態を講演で話し続けてきましたが、
以下では、フェミがオタク叩きをする根幹思想”社会構築主義”とは?における主として次に挙げる2ツイートの問題点の指摘と、関連して宇崎ちゃんの献血ポスターについての議論を行う。 そもそも 「社会構造ってなに? どこにあるの? どうやって見つけるの? それは反証可能性あるの?」 って、どの研究書を読んでもまともに書いてない。ただ、「ある」ってことを前提にして話をしてる。 そもそも「社会構築主義」に限らず、社会学において、社会構造と人間の行為の関係は、最も根本的なところでまったく解明されていない。 人間が社会構造を作り、その社会構造が人間を規定するというのがどういうことなのか(ミクローマクロリンク問題)、社会学出来てから100年以上全くわかってない。 この文章を書いた理由としては、上記Togetterがあまりに「社会学」についてのひどい誤りを書き散らしているにもかかわらず「参考になった」的なコメン
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