中央大学横浜山手中学(横浜市中区)の不正入試を巡り、同大の6学部と三つの専門職大学院のすべての教授会が、相次いで久野(ひさの)修慈理事長の辞任を求める決議をしたことが関係者への取材で分かった。9日に開く理事会で、久野理事長の進退について話し合われる見通しだ。 同中学は2月の入試で、合格ラインを下回った生徒を合格扱いとしたことが明らかになった。大学側のこれまでの説明では、久野理事長が知人から「孫が受験する」と聞き、同中学の田中好一校長に電話で「よろしく」と伝えた、とされる。田中校長は「私が(理事長の気持ちを)忖度(そんたく)した」と説明している。同中学は3月になって、この受験生の合格を取り消した。 理事会は9月24日に久野理事長を減給3カ月(10分の3)とすることを決めたが、関係者によると、教職員から「不十分だ」との声が上がった。辞任要求はいずれも、不正入試の問題で大学や付属教育機関の信
来年の入試からくじ引き選抜が撤廃される埼玉県立の中高一貫校、伊奈学園中学校(伊奈町)の入試問題の妥当性が、3日の県議会一般質問で取り上げられた。 同中は入試で作文と面接を課している。このうち作文について、新井一徳議員(自民)が、過去の問題をパネルで紹介しながら「算数や歴史の知識がなければ解けない問題だ。県内の塾には同中への入試対策コースもある」と指摘。「公立中では学力検査を行わない、と定めた学校教育法施行規則に違反していないか」と問いただした。 これに対し、前島富雄教育長は「選択して答えさせる問題でなく、自分の考えを言葉で書かせている」と反論。「外部有識者からなる教育検証会議でも、よく工夫されていると評価を受けている」と自賛した。 答弁に納得しない新井氏がなお「作文には正解がないのに、この入試問題は正解を求めている」と迫ったのに対し、教育長は「知識の活用力を見ている。単なる知識の理解
近畿大は今年度に実施する入試から、インターネットを利用して出願すると検定料を3000円割り引く「エコ出願」を実施すると発表した。紙資源の保護と事務作業の省力化が狙い。将来的には紙の願書を全廃する「完全ネット化」を目指すという。 近大の志願者数は明治大、早稲田大に次いで全国で3番目に多く、毎年約10万人が出願する。用意する願書は予備も含め約13万部で、積み上げると東京スカイツリーの高さの約3倍になり、重さは約100トンに達するという。余った願書は全て廃棄され、紙資源のロスになっていた。 4年前にネット出願を導入したものの、昨年度の利用率は全体の3.4%と低迷。そこで、検定料の割引によりネット出願の促進を図ることにした。利用率が70%に達すれば、次年度から完全ネット化も検討するという。 全国的には、数年前からネット出願の割引をしている大学があり、関西では京都産業大や龍谷大も今年度実施の入試から
近畿大(大阪府東大阪市)は1日、受験生が提出する紙の願書を2年後に全廃し、すべてインターネット経由に切り替える「エコ出願」構想を発表した。ペーパーレス時代を意識した試みで、出願の完全ネット化が実現すれば「全国初」(近大)という。 近大は紙の願書と並行して4年前からネット出願の受け付けを始めているが、出願全体に占める割合は約3%と低迷。一方、毎年用意している紙の願書約13万部のうち予備の約3万部は使われずに廃棄されており、紙の無駄遣いが学内で問題になっていたという。 近大は来春の入試でネット出願の料金を通常より3千円割り引くことで、まずは全体に占める割合を7割以上に引き上げる計画。これが達成できれば、翌年は紙を全廃する。毎年10万人を超える近大受験生が全員ネットに切り替えれば、願書に使う紙約100トン(積み上げると高さ約2キロ)分を節約できるという。 近大入試センター事務長は「願書の開
印刷 2012年度の大学入試センター試験の出願が3日から始まる。今回から科目選択の自由度が広げられる一方、受験教科・科目数の「事前登録制」が導入される。従来と違い、出願後に志望校の変更ができない場合もあるため、出願時に例年以上の注意が必要だ。 これまで社会系の受験教科は地理歴史と公民に、理科系は理科(1)〜(3)に分かれ、各教科から「世界史A」など1科目だけを選んで受験する方式だった。 今回は地理歴史・公民、理科(1)〜(3)をそれぞれ1コマ(試験時間60〜120分)にまとめ、同じ教科から2科目まで選択できるようになった。従来はできなかった「世界史Bと日本史B」、「物理1と地学1」などの選択が可能になった。 ただ、選択肢が増えた分、各科目の受験者数が把握しにくくなるため、出願時に受験教科名と教科・科目数を登録させ、出願後の変更は認めないことにした。どの科目を受験するかは試験当日に決
印刷 メール 震災で困窮なら受験料免除 東北大 関連トピックス 東京電力 原子力発電所 東北大は27日、東日本大震災で親などが被災し、経済的に困窮することになった受験生には、入試の受験料(1万7千円)を免除すると発表した。同大は「できるだけ受験の機会を提供したい」としている。 免除の対象となるのは、学資を負担する親などが震災で死亡・行方不明になったり、家屋が全壊するなど被災したりしたほか、東京電力福島第一原発の事故で避難地域に指定された場所に住む受験生。来春の学部入学のために実施される一般試験、推薦試験、AO試験など、すべての試験にかかる受験料が免除される。同大は対象者は700人ほどと見込んでいる。 10月にはAO入試などの願書の受け付けが始まるが、免除を申請するには出願前の連絡が必要。問い合わせは東北大入試課(022・795・4800)。 アサヒ・コムトップへ
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