「軽い」人間でありたい 今回、改めて10冊を選んでみると、思春期に影響を受けた本が中心になりましたね。 僕は子供の頃からアニメ好きで、アニメがらみの本ばかり読んでいたんですが、思春期に突然パンクに目覚めたんです。パンクの特集をよく組んでいた宝島社の雑誌や本を読むようになり、なかでも、『宝島』に掲載されていた景山民夫さんのコラムが好きでした。 当時、放送作家として活躍していた景山さんは、テレビの中の人として業界に毒を吐きまくるわけですが、その毒っ気と軽さの絶妙なバランスにものすごく惹かれました。『極楽TV』は、そんな景山さんの良さが詰まっているエッセイなんです。 ただその後、景山さんは幸福の科学に入信し、さらに50歳という若さで亡くなってしまう。僕は面識もないのに、お葬式に行きました。晩年の景山さんを見ていると、個人的には“サブカルの敗北”と感じてしまうところがあります。小説を書いて先生と呼
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