自分の強みがどこにあるのか分からない。社会や会社に求められるスキルを身に付けるために頑張っているものの、なかなか結果が出ない。そんなふうに悩んでいる人は少なくないかもしれません。 フリーアナウンサーの高橋絵理さんは、アナウンサーの強みである「伝える力」を改めて整理し、2015年にアナウンサーが企画から出演まで一貫しておこなう異色の映像制作会社「カタルチア」を立ち上げました。 一見すると、アナウンサーの仕事とは近いようで遠くも思える映像制作。高橋さんは、どのように独自の立ち位置を見つけられたのでしょうか。これまでの歩みと、高橋さんの思う「自らの強み」を見つけるためのヒントを伺いました。 ※取材はリモートで実施しました その後の受け皿がないアナウンサーの現状 高橋さんは、10代の頃からアナウンサーを目指されていたそうですね。ただ就職活動ではテレビ局の試験になかなか通らず、大学卒業後は事務所に所
伊集院静さんの『ひとりをたのしむ 大人の流儀10』(講談社)というエッセイ集のなかに、こんな話が出てきたのです。 私の父親はよく”働かざる者食うべからず”という言葉を口にした。 私は、父と向き合って話をしたことがほとんどない。 それでも少年の頃、私と弟の前で、 「いいか、どんな人も働かなくては生きて行けないんだ。まずおまえたち一人一人が手に職を付けて、生きていけるようにせねばならん。そうでなければ飯(まんま)も食べられんのだ」 と言ったことがあった。 父は仕事をしない人間を嫌った。 父は物乞いをしている人に、決して物を与えるんじゃない、とも言っていた。 一度、父の前に物乞いが座り、声を掛けたのを見たことがある。 「旦那、お恵みをして下さいまし」 子供の私には、その人がどこか身体が悪くて立ち上がれないように思えた。 すると父は相手にこう言った。 「なぜ、そんなことをしているんだ。どこか身体の
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