脚本家・生方美久(うぶかたみく)さんに「キャリア」についてインタビューしました。 やりたいことはあっても、将来のことを考えると踏み出せなかったり。せっかく築いたキャリアを捨て、またイチからスタートすることに抵抗を感じたり。「今の仕事」と「やりたいこと」の間で揺れる人は多いのではないでしょうか。 2022年秋に放送され大きな話題を呼んだドラマ『silent』の脚本家・生方美久さんも、そんな悩みを抱いた経験がある一人です。 もともとは助産師として働いていたものの、「今の仕事に向いていない」という悩みから脚本を書き始めた生方さん。決断にとって大切なこと、そして不安との向き合い方を伺いました。 「好き」でも「選ばれた人しか入れない世界」だと思っていた 生方さんが最初にドラマや映画など映像の世界に興味を持ったのはいつですか。 生方美久さん(以下、生方) 映画に関しては高校生のときです。映画『リリイ・