思うように生きられなかった僕 この写真は今から16年ほど前の僕だ。30代半ばには見えないくらい老け込んでいる。 太っていて醜いだけではなく、人生をまったく謳歌できていない人間の哀愁が漂っている。 星条旗がバックにあるのは、グアム島のクルージング中だから。南の島に行っても楽しめていないのが哀しい。 そしてこちらの写真は最近の僕だ。2020年5月、YouTubeのサムネイル用に自撮りした写真だ。 自分で言うのもなんだが、もはや同じ人間とは思えない。 今となっては分かるのだが、「自分は思うような人生を生きられない」と信じている人間は、その通りの人生を生きる。 だから僕は、38歳までは、思うような人生を生きられなかった。 僕は両親ともにジャズのミュージシャン、祖父は日本画家、祖母はクラシックの歌手という家で生まれ育った。 みんな「自分の名前で仕事をして、自分の作品や演奏に対して報酬をもらう」ことを