1969年7月にリリースされた『More(モア)』、そして1972年発売の『Obscured By Clouds(雲の影)』…両作はいずれもバーベット・シュローダー監督の映画『モア』『ラ・ヴァレ(雲の影)』の各サウンドトラックとして発売された、ピンク・フロイドの作品である。 ドラッグ、音楽、イビサ島…地中海を照りつける太陽と海を舞台に、セックスとドラッグによって破滅へと向うカップルを描いた『More(モア)』。'60年代後半に盛り上がったサイケデリック・カルチャーをクールに退廃的に描き出した歴史的傑作だが、二人を麻薬の世界へと引きずり込んでいく、絶望的なまでに美しいサウンドを創り出すのは、映画音楽を担当するピンク・フロイドであった。 バルベ・シュローデル監督にとって処女作であった『モア』に続き、再びピンク・フロイドを音楽に起用し製作された映画が『ラ・ヴァレ(雲の影)』だが、なんとこの作品は
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