新JICA発足 途上国援助事業を一元化2008年10月1日19時17分印刷ソーシャルブックマーク 日本の途上国援助(ODA)を担う国際協力機構(JICA)と国際協力銀行(JBIC)の円借款部門が1日に統合し、新JICAが生まれた。これまで別々の組織が実施してきた技術協力、無償資金協力、円借款などの有償資金協力、ボランティア事業を組み合わせることで、より効果的な援助を目指す。 新JICAを率いる緒方貞子理事長は同日の記念式典であいさつし、「すべての人々が恩恵を受けるダイナミックな開発」を今後の指針とする考えを表明。援助による開発が招きかねない格差やひずみをできるだけ小さくし、果実をより多くの人々に行き渡らせるようにする発想だ。 緒方氏は式典後の記者会見で、年度内にイラク北部クルド地域に日本人職員が常駐するJICAの事務所を開設し、電力や水の提供などインフラ整備に力を入れる考えを示した。治安が