以前のエントリーで、生果汁を遠心分離して、密度差のある「“遠心分離”アイスキャンディー」を作りました。 昔は入手困難だった世界中の食材が、現在比較的手に入りやすくなることによって、食材による料理の差別化が難しくなっている背景があります。そのような状況の中で、既存の食材を遠心分離などを使って“分解する”というアプローチは、新たな料理開発の一つのヒントとなるでしょう。 その簡単な例を一つ、お見せしましょう。 私の研究対象である鶏卵の黄身である「卵黄」は、超遠心分離器にかけると、うわずみの「プラズマ」と沈殿の「顆粒」部分にわかれることがわかっています。 実際にやってみます。 卵を割って、 黄身と白身にわけます。 卵黄をとり包んでいる薄い膜(卵黄膜)を取り除いて、遠心用のチューブに入れます。 20℃、20,000 G(Gは遠心力)、30分の条件で遠心分離するとこのように。 底にななめの白っぽい層が