五輪エンブレムのコンペや審査会を主催しているのは組織委員会です。コンペのクライアントである組織委員会から仕事を受注したのは、誘地活動に貢献し、成功させた大手広告代理店です。その広告代理店のクリエイティブディレクターがいく人かの出向者とともに、クライアントである組織委員会に出向し、企画責任者として指揮をとっていました。このように、広告制作を生業とする人が、コンペの主催側の立場を得て、実質の企画責任者となり、複数の著名なグラフィックデザイナーの有識者からのアドバイスを受けながら、有識者の考えを取り入れ、コンペの骨子をまとめ、それに従い実践しました。このクリエイティブディレクターとともに一部有識者も審査委員をつとめ、また、一部有識者に出品者がいることを、クリエイティブディレクター本人より聞いています。 このように、広告代理店がコンペを仕切ったということは、基本的には広告制作のスキルと方法論と価値