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ブックマーク / hiranokeiko.tokyo (31)

  • 048 退会届 | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    東京アートディレクターズクラブ 会員のみなさまへ 東京五輪エンブレム問題に関して、東京アートディレクターズクラブ(東京ADC)はいっさい発言せず、クラブとして沈黙を貫きました。東京ADCが沈黙し、無策であったということは、会員である佐野研二郎さんや博報堂出身者に集中したバッシングや加熱報道の状況をクラブとして黙認したことになります。 東京ADCが「クラブ」という組織体勢を理由に無策であったことを正当化しようとしても、東京五輪エンブレム問題の当事者や関係者(審査委員、入賞者、招待作家、出品者、組織委員会の仕事を請け負う広告代理店関係者)の大多数が東京ADCに属する会員であったという厳然たる事実の前では、無策が社会的責任の放棄であることは否めません。 東京五輪エンブレム問題は佐野さんひとりの問題ではないにもかかわらず、その人のイメージだけが鮮烈に記憶されましたが、あのとき東京ADCが組織力をも

  • 035 欲望の公害 精神の断絶 | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    ‥‥折しも東京都知事による政治資金規制法違反疑惑が浮上しましたが、都知事の会見の背景には、決定したばかりの五輪エンブレムが連続的に配置されたインタビューボードが使用されているために、イメージの拡散と認知促進を目的としたバックパネルによるPRの手法があだとなり、都知事の記者会見が開かれる度に五輪エンブレムに疑惑のイメージが重なっていくという、新たな負の連鎖が始まりました。‥‥ 前回ブログ034章にて、記者会見時におけるPRの手法が誘発する負の連鎖について考察しましたが、なぜ不正問題審議中の東京都知事の定例会見で、五輪エンブレムを配置したバックパネルの使用を控えなかったのでしょう。五輪エンブレムはすでに公的な財産ですので、その価値(=イメージ)を守るために調整の必要があったと思うのですが、結局は都知事の辞職という事態を迎えることになり、安易なPR活動のリスクが顕在化して、リスクマネージメントの

    tskk
    tskk 2016/06/15
  • 034 負の連鎖……を断つために | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    言葉は事実に則ってこそ言葉の力を発揮することができるのであり、発信元が不都合な事実を隠蔽したり、情報操作のために言葉の力を利用したとしても、前回コンペの記者会見がそうであるように、どこかで矛盾が生じたり、論旨が破綻してほころびが見えてくるものです。そしてそのような詭弁を鵜のみにするほど国民は愚かではありません。故に五輪エンブレムの決定を祝福する空気は感じられません。国民の意見を聞くと言いながら、その実、そのことが反映されていないと見受けられる結果に対して説明責任を果たさなかったことで、信頼回復の最大のチャンスを自らの判断によって自らの手で失ったのだと思います。 折しも東京都知事による政治資金規制法違反疑惑が浮上しましたが、都知事の会見の背景には、決定したばかりの五輪エンブレムが連続的に配置されたインタビューボードが使用されているために、イメージの拡散と認知促進を目的としたバックパネルによる

  • 033 今を生きる | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    かねてより健康上の問題を抱えておりまして、この数年間は仕事をセーブしながら療養中心の生活を送ってきましたが、今年に入り病状が悪化したために、手術を余儀なくされ入院しておりました。手術前に心労の種は増やしたくはありませんでしたので、先に決まっていた手術の日程と決定案発表の日が重ならないようにと願っていましたが、手術と五輪エンブレム決定案の発表が同じ日の同じ時刻に行われるという皮肉な巡り合わせになりました。 入院中は術後の回復に専念するために、すべての情報を遮断しましたのでリアルタイムに情報を共有できておらず、決定案につきましては退院後に知りました。五輪エンブレム決定案の発表直後から、ブログ032章の記述内容を取り上げて「予想的中」と起草された記事が複数のメディアで出たそうですが、すべては退院後に人を介して知りました。 ブログ032章の一部を引用して書き起こされたメディアの記事の中には、ブログ

  • 032 1対3の構図 - 「A案」VS「BCD案」 | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    発表された4案が、「A案」と「BCD案」というふたつのグループに分けられる理由と根拠を記します。 (1)色彩 「A案」は、エンブレムと「TOKYO 2020」のロゴタイプを日の伝統色の藍色のワントーンで表現。無彩色に近い色相による落ち着いた印象。 「BCD案」は、赤と金を基調色とし、緑や青などの有彩色を加え、五輪マークの色彩の印象を登用し、祝祭感を表現している。 第一印象として色が与える影響はデザイン要素の中で最も大きいと言える。そういった意味で、「B案」「C案」「D案」3案の色の印象が近いため、ワントーンで落ち着いた色の「A案」が差別化して見える。 (2)基形状 「A案」は、正円。オリンピック・エンブレムは左右対称形ではないものの、左右対称形のような印象に見える。パラリンピック・エンブレムは左右対称形。 「BCD案」は、多様で有機的。左右非対称形。 前回コンペの選考では、パラリンピッ

  • 032 新聞寄稿文への異論 - vol.3 | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    ブログ030章、031章からひき続き、グラフィックデザイナーの原研哉氏の発言への異論を軸に、五輪エンブレム問題について考察したいと思います。 2015年12月18日に公表された調査報告書によって、組織委員会の担当者と審査委員代表による不正審査が認定され、新聞、テレビ、インターネットとあらゆるマスメディアで記事化されていた最中のこと、原氏はツイッターで、『東京五輪エンブレムの審査委員は、もう一度全員で顔を揃えて、審査経過と結果について、応募者104名を前に、詳細な説明会を開いてもらえないだろうか。経緯の解説責任は審査委員にあるはず。(2015年12月22日19:14 原氏ツイッターより)』と発言されました。入賞作品の画像や招待作家要請の依頼状の情報までマスコミに流出し、週刊誌に理不尽な形で次点作品を掲載されるという、考えられない被害を受けた出品者のひとりとして、10月5日の新聞寄稿文でも『

  • 031 新聞寄稿文への異論 - vol.2 | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    『公』の媒体における発言行動への考察という観点から、グラフィックデザイナーの原研哉氏の新聞寄稿文に対する異論をブログ030章から3回にわたり記述するなかで、新聞寄稿文とともにツイッターでの発言についても公の媒体との理解から同等に扱いましたが、対話形式で形成され、他者との関係性から導き出された言葉や文章の場合、新聞媒体での発言とは責任の重さや意味が異なる特性となることを文章公開後に気付きましたため、ブログ031章と032章の文章を修正すべきであると判断し、急遽、下ろすことを決めました。この度のことは私の認識不足によるものです。いちど公開した文章を取り下げるという方法を行使しましたことを、そして再更新まで時間がかかりましたことを、心よりお詫び申し上げます。 改めまして、ブログ030章からひき続き、原氏の『公』の場での発言への異論を軸に、五輪エンブレム問題について考察したいと思います。 『‥‥門

  • 030 新聞寄稿文への異論 - vol.1 | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    『‥‥参加者の立場で言うと今回の「公募」は開かれていたと感じている。1964年の東京五輪に始まり、札幌五輪、愛知万博などは全て、数名の指名コンペだった。それに対して今回は、応募資格を満たす104名ものデザイナーで競われた。閉じているどころか前代未聞の開かれたコンペだったのである。‥‥(毎日新聞 東京夕刊)』この文章は、旧東京五輪エンブレム・コンペの招待作家のひとりと公表され、2位案作者だったグラフィックデザイナーの原研哉氏が毎日新聞に寄稿した、『コンペ、明快な基準を─五輪エンブレム、不可欠な専門性』の一部です。(全文は毎日新聞デジタル版及び原氏の会社ホームページ上に公開されています。) 『前代未聞の開かれたコンペであったのである。』と、あたかも健全なコンペが行われたかのような錯覚を誘導する発言や、『さらに今度は特定のデザイナーへの参加要請が不当な行為であったかのように報じられ始めた。』との

  • 029 審査委員として知り得た情報のすべて | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    この報道を受け、伝えきれていない未公開の情報を章に記載することにいたしました。重要な情報であるにもかかわらず、いままで公表しなかった理由について説明させていただきます。2015年9月1日に行われた旧エンブレム案の使用中止に関する記者会見の中で、「リエージュのロゴに似ているかどうかってことについては、‥‥訴訟の手続き上、訴訟の弁論が行われる前にいろいろなものを出していくのは控えた方が良いのではないかという、訴訟を実際に対応しておる法律家からのご忠告もありました。(聞文読報より転載)」という、組織委員会の武藤敏郎事務総長の発言を聞き、裁判への影響を考えて公表を控えた方が良い情報だと判断したためですが、リエージュ劇場に続き、ドビ氏も訴えを取り下げたことが発表されましたので、遅きに失するとのおしかりを受けることを覚悟のうえで、ここに記述いたします。 いまから記す情報は、組織委員会のクリエイティブ

  • 028 無責任主義の村 | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    ギャラリーの30周年を記念する展覧会「30年30話」への作品出品の要請が、展覧会開催初日の10日前にありました。奇しくも、このギャラリーの創設者といえる亀倉氏が、1964年の前回オリンピックのシンボルマークやポスターをデザインし、日のグラフィックデザインの発展を目指したギャラリーの30周年を記念する展覧会で、日のグラフィックデザイン界の信頼を世界的に失墜させた、2020年東京五輪エンブレム問題の関係者が多数参加する展覧会が行われるとは、何という皮肉な巡り合わせなのでしょう。 送られてきた企画書を読み、五輪エンブレム問題について、相変わらず無責任な態度を貫く人々と同じ空間に作品を展示することに対して著しく違和感を覚えましたし、何ひとつ解決していない現状において、そのような企画に参加すべきではないと判断し、理由を伝え、即日に展覧会への不参加の意向を伝えました。同じく審査委員であった長嶋りか

    tskk
    tskk 2016/02/07
    つらい話
  • 025 出口なき迷路 | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    ブログを続けている理由は幾度となく記してきましたが、起きてしまった問題を解決するためには事実を公にし、情報を共有しながら軌道修正していかなければ、憶測が不信感を誘発し、状況が悪化するだけだと考えておりました。目的が都合主義の情報操作が前提となる情報提供は、矛盾やほころびが広がるだけで根解決にはつながらず、このブログを通して事実に基づく情報を提供することで、少しでもエンブレム問題の構造を理解していただくことで、判断を誤らないようにと情報を提供してきましたので、たとえ調査を受けなかったとしても、ブログに記してきた内容を確認し、検証していただければ事前の質問を網羅している内容ですし、記名で発言しているということは、内容に関する責任を負うという前提での記述であり、調査に活用していただける内容だったはずなのです。 しかし、調査報告書には23回にわたりブログに記述してきた事実関係の要となる記述箇所に

  • 024 負の遺産とならないように | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    私のブログは個人を糾弾することを目的としておりません。また、組織委員会や大手広告代理店を糾弾することが目的でもありません。起きてしまった問題の関係者のひとりとして、国民のみなさまに事実を伝える責務を果たさなければと考えているのです。審査委員であった私でさえも知らないことやわからないことが多すぎて、問題の考察に時間がかかっておりますが、今回の問題は偶然起きたことではなく、起こるべきして起こったことであると感じており、デザインに携わるひとりとして、このままにしてはいけないと考えて、事実を積み上げていきながら考察を続けているのです。組織委員会に対しては、二度と同じことが繰り返されることがないように、現在進行中のエンブレム審査をはじめとして、2020年に開催される東京オリンピック・パラリッピックの成功に少しでも役立てていただきたいとの思いから、体験したことを記録化していきながら、デザイナーの観点か

  • 023 摩訶不思議な調査報告書 | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    しかし、それは公平な観点とはいえない、摩訶不思議な調査報告書だと思いました。なぜならば、調査の範囲が「参加要請文書の事前送付から入選作品の決定までの経緯について」という範囲のみに限定されており、永井一正氏と高崎卓馬氏、槙英俊氏の3名による不正行為という、新たに浮上した事実の1点のみをクローズアップするという、不自然なまでに偏った範囲の追求のみに焦点が絞られており、その結果、1次審査の不正は認めたものの、『1次審査における不正はあくまで、1次審査限りにおいて、審査委員代表及びクリエイティブ・ディレクター以外の審査委員が一切関知しないところで秘密裏に行われたものであるから、これがその後の審査に影響を及ぼした事実はなく、佐野氏作品を大会エンブレム候補として決定するという結論に影響を与えたとは認められない。‥‥「佐野氏作品を当選作品とすることが予め決まっていた出来レースであった。」という批判は当た

    tskk
    tskk 2015/12/22
    次章より具体的な内容の解析をされるとのこと
  • 018 何のための調査なのか、調査の目的は何なのか - vol.1 | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    2015年10月29日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会総務局のリスクマネジメント部に所属する□□さんより、聞き取り調査への協力依頼のメールが入りましたので、同日に、「前回審査の審査委員として協力を惜しみません。どうかよろしくお願いいたします。」という文言とともに、調査を受ける意向を返信いたしました。しかし、調査依頼を受諾したあとに、インターネットの公的なニュースで調査に関する記事を見つけ、読みましたところ、調査依頼のメールには記述されていなかった、いくつかの気になることが書いてありました。その記事には、聞き取り調査を申し入れても断ることはでき、強制力はないため、どこまで真相に迫れるかどうかは定かではなく、不正な選考があった場合でも処分を科せるかどうかについても未定だということが書かれており(日刊スポーツ電子版10月29日)、調査には強制力がないとのことが記されていました

  • 017 言葉のちから | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    情報を発信しない理由として、仕事を通し、マスコミュニケーションの影響力を知るデザイナーとして、デザイン開発時の守秘義務の実行を徹底することや、デザインの匿名性という観点に立ち、自己や自社のPRにならないようにと戒めの意味も含め、情報発信の目的の軸がずれることで、依頼主に余計なイメージを付加しないためのマナーだと考えていました。ほんとうに必要なことは、いつか繋がっていくものだと思っていましたし、まず重要視すべきことは、情報の量ではなく、情報の質だと考えておりましたので、情報を遮断していても、必要なことはしかるべきタイミングと方法で入手できていましたし、コミュニケーションデザインの新しい方法を開発し、研究するという日常の活動への支障は感じておりませんでした。しかし、今回のエンブレム問題を契機とし、この消極的なスタンスが正しいとは思えないようになりました。なぜならば、ブログで発言しなければ、審査

  • 016 表現におけるモラリティと表現者のモラル | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    公的機関では裁かれませんでしたが、民意によって裁かれました。半世紀ぶりのオリンピックという、国家規模のイベントに関連することでしたので、国民の大きな関心事であり、特別な洞察力とスキルとセンスを持った、匿名の民間人の手によって、デザイン作品の模倣性が短期間に調査され、具体的な根拠や証拠が示されて、デザインのアイディアや表現の出所についての異議が申し立てられました。このような、民間人の調査力がなければ、五輪エンブレムの1位案の白紙撤回はなかったことかもしれません。このことが約1ヶ月という短い期間のなかで行われましたので、その実行力とスピード感は、驚異的なレベルの高さだと思いました。故意ではなかったかもしれませんが、結果だけみると、あきらかにアンフェアな方法であったことは間違いのないことで、当事者たちが認めないことを、客観的に確認するための、民間人による新たな方法論が確立したのではないかと思いま

  • 015 金銭感覚と敬意の相対性 | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    審査員謝礼について、私の個人的な考えとして、このような役割に対して対価することをよしとしないポリシーをもっているために、辞退したい旨を伝えましたところ、難色を示されたため、『公』の決まり事に対して秩序を乱すことになるのではないかと考え直し、時間の猶予がないという状況もあり、お受けすることにいたしました。審査員謝礼の金額は、1日23,200円と設定されており、審査会3日分の69,600円(交通費含む)という金額が定められておりました。それを受け取るにあたっては、用意された「承諾書」、「審査員謝礼について」、「口座振替依頼書」を含む、合計4枚の書類の指定箇所に署名と押印をし、すこし手間がかかると思いましたが、かえってこのやりとりで、お金の扱いをきっちりとしているという良い印象を抱きました。このような事象ではありますが、これからのオリンピックまでの長い道のりを考えますと、門外漢でありながら、会計

  • 014 最終の審議 | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    審査会当日のことを言及するにあたり、審査内容を記述することの意味や是非について、時間をかけて考えました。現時点では、組織委員会から審査の経緯や内容について公表の目処はたっていませんし、組織委員会が行った記者会見の発表内容を読みますと、真実が適正な方法で公表されるという確証はないように思われます。しかし、この度の審査は、五輪エンブレムを決めるための、『公』の仕事であり、『私』のことがらではありませんので、その意味を考えますと、審査委員として体験した審査内容を記録するという結論に至りました。 審査は8名の審査委員によって行われたため、審査会の内容に関する記述の方法については、守秘の倫理に基づき、基的に、記名による投票内容や具体的な発言についての記述は控えます。道義的観点により記述可能な範囲であると判断した内容についてのみ記します。 初日の審査で14作品に絞られたのちの2日目の審査は、ひとり1

  • 013 判断の論拠 | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    作品選択には判断の論拠があります。デザインの審査では、造形の良し悪しの問題だけではなく、目的性の解析、機能性への視点、技術面への考察など、多様な着目点が必要になります。なぜならば、デザインは鑑賞作品ではなく、機能目的を前提とした造形物だからです。「機能的造形物」という文言で表現してもいいかもしれません。ですので、いつも審査が難しいと思うのは、デザインにおける機能目的という視点を重要視するものの、造形物であるが故に、最終的には鑑賞に耐えうるか否かという、視覚的考察による造形的判断が重要になるからです。いまからデザインの審査を行う際に、判断の基軸とする着目点を記します。ここに書き記している内容は、デザイン開発時の考察点でもあります。 [美しさ] [造形性の観点] [デザインコンセプトの観点] [公共性の観点] [独創性の観点] [新規性の観点] [機能性の観点] [技術面の観点] [コストの観

    tskk
    tskk 2015/11/15
    IOCデザイン規定の難しさ。また、作者名を伏せての審査では「独創性や作家性に基づく考察」ができないという指摘も
  • 012 いまこそ、私心なき専門性を問う | HIRANO KEIKO’S OFFICIAL BLOG

    五輪エンブレムのコンペや審査会を主催しているのは組織委員会です。コンペのクライアントである組織委員会から仕事を受注したのは、誘地活動に貢献し、成功させた大手広告代理店です。その広告代理店のクリエイティブディレクターがいく人かの出向者とともに、クライアントである組織委員会に出向し、企画責任者として指揮をとっていました。このように、広告制作を生業とする人が、コンペの主催側の立場を得て、実質の企画責任者となり、複数の著名なグラフィックデザイナーの有識者からのアドバイスを受けながら、有識者の考えを取り入れ、コンペの骨子をまとめ、それに従い実践しました。このクリエイティブディレクターとともに一部有識者も審査委員をつとめ、また、一部有識者に出品者がいることを、クリエイティブディレクター人より聞いています。 このように、広告代理店がコンペを仕切ったということは、基的には広告制作のスキルと方法論と価値