[左]木皿 泉(妻鹿年季子)、[右]末満健一木皿 (初の演劇脚本の)『すうねるところは、すごく長いコントみたいな本だったんですよ。言ってることが妙に意味深なコント(笑)。でも(演出の)内藤(裕敬)さんが、ちゃんとお芝居にしてくださっていたので、安心しました。演劇って、台詞一つで、場の空気が「バン!」という感じで変わっちゃうのが面白いですよね。そういう作り方って、映像ではあまりしませんから。 末満 『すうねるところ』もそうでしたけど、ファンタジックな設定なのに、ちゃんと現実と地続きになっているのが、木皿さんはすごいなあ、と。僕もファンタジー系の芝居をやってますけど、たまに現実から剥離してしまう時があるので。現実社会を舞台にしながらも、ちょっとフワッとした所があるのが、木皿作品の魅力ですね。それと、今回の原作の脚本(註:本作は、ある映画の企画用に書かれていた未発表の脚本がベース)を読ませてい