国立音楽大学と東京大学は、アンドロイド・オペラで知られる「オルタ3」と実際の音大生によるオーケストラを用いて、演奏表現に関する共同研究を開始することを発表した。研究の目的は「創発的アートの創造を目指す」ため。オルタ3が指揮するオーケストラ環境を充実させることで研究を加速させたい考えだ。 共同研究期間の目途は2022年3月までだが、「新しい試みのため、いつ結論が出るかもわからない」ことから、明確な期限や研究のゴールはあえて定めていない。 「オルタ3」はAIや疑似的な神経細胞を持ち、オーケストラを指揮するために開発されたアンドロイド。「オルタ3」の動きをより洗練させていくためには、オーケストラを指揮する機会を増やし、オーケストラの合奏体としての関わり方を継続して研究・実験していく必要性を感じ、それに国立音楽大学の板倉客員教授が賛同し、今回の発表に至った。 【発表のポイント】 ・国立音楽大学と東