書店員個人が創設した文学賞ながら、作品選びの確かさや本の売り上げにつながることから、書店業界などで注目されている「新井賞」が17日発表されました。 「新井賞」は東京の書店員、新井見枝香さんが平成26年から芥川賞や直木賞と同じ日に、その半年で最もおもしろいと感じた本を独断で選んでいます。 直木賞の候補作の中でおもしろいと思った作品が選ばれなかったことをきっかけに、勤めていた書店やSNSで発表したところ、読書の好きな人たちなどの間で評判となり、ほかの書店でも「新井賞」を取り上げるコーナーが設置されるまでになりました。 17日は午後8時すぎに新井さんが自身のツイッターアカウントで今回の受賞作をフランスの小説、レティシア・コロンバニ氏の「三つ編み」と発表しました。 この作品は世代や国の異なる3人のヒロインを描いた小説で、女性ならではの苦しみや思いが心に響いたとしています。 新井さんは「直木賞が決ま