パナソニックモバイルコミュニケーションズ(横浜市都筑区、脇治社長、045・936・0821)は20日、KDDIに09年夏商戦向けの携帯電話端末を供給しないことを明らかにした。通信規格がほぼ同様のNTTドコモやソフトバンクモバイルに対して、KDDIの規格は独自性が強い。端末メーカーにとって、開発費用が別途必要になっており、高付加価値の製品を提案するのが難しくなっている背景がある。ただ、今年の秋冬商戦に向けて提案活動は続ける方針だ。 KDDI向けの09年夏商戦モデルは「提案したが、(採用は)見送りになった」(石井圭介取締役モバイルターミナルビジネスユニット長)と同日に行われた新製品説明会で明らかにした。 国内2位のパナソニックはシャープからの首位奪還を目標にしており、シェア拡大のため、KDDIに対して引き続き端末供給は続けると見られる。 また、2010年を目標に海外再進出する方針は変わら