ストックホルム大学は、水が2種類の異なる液体で存在することの実験的証明に成功した。水の特異性の解明に向けた大きな一歩であり、研究成果は、米国科学アカデミー発行の機関誌『PNAS』(米国科学アカデミー紀要)に掲載されている。 水は我々にとって身近な存在だが、水の持つ性質は実は一般的ではなく、特異なものであることはあまり知られていない。大気圧下の水であれば、水は4℃の時に最も密度が高く(重く)なり、凍結して氷になれば水に浮く。気温が下がれば湖は水面から凍るが、湖底には氷ではなくもっとも重い4℃の水が存在することになり、湖面が凍結していても魚は生息できる。こうした水の特性のもとに、地球上の生命は生かされているのだが、大半の物質は凝固すると体積が減少して液体より重くなる。凝固すると体積が増加して固体が液体に浮くのは実は水やビスマスくらいしかなく、このような融点や密度、熱容量のように他の液体と異なる
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