中国政府が、経済成長による所得増加で世界中に旅行に出かけていくようになった自国民のマナー改善に躍起となっている。エジプト・ルクソールの古代神殿に15歳の少年が落書きをしたことが判明するなど、各地での品位のないふるまいが大ひんしゅくを買っているためだ。落書き発覚を受け、中央政府のウェブサイトに、道で唾を吐いたり、ゴミを捨てたりするといった常識的な「禁止事項」をわざわざ列挙したガイドラインを掲載。旅先でのモラルある行動を指南している。(SANKEI EXPRESS)落書き事件きっかけ 「文明的旅行者であることは、国民一人一人に課せられた義務である」 28日にアップされたガイドラインは、こんな書き出しで始まる。国家観光局が策定したもので、米CNNやロイター通信などが、その“噴飯もの”の禁止事項を伝えた。 「道に唾を吐かない」「ゴミのポイ捨てをしない」「列の順番は守る」「歴史的価値のあるものを傷付