生物学と心の哲学に関するtsuka_ryoのブックマーク (2)

  • 想像するちから - 岩波書店

    人間とは何か.それをずっと考えながら,日で,アフリカで,チンパンジーと寄り添うようにして研究を続けてきた.彼らには人間の言語のようなことばはない.けれども,彼らなりの心があり,ある意味で人間以上に深いきずながある.進化の隣人を知ることで到達した人間観を,三十余年に及ぶ研究の集大成として語りつくす. ■著者からのメッセージ 人間とは何か.それをずっと考えながら,日で,アフリカで,チンパンジーと寄り添うようにして研究を続けてきた.彼らには人間の言語のようなことばはない.けれども,彼らなりの心があり,ある意味で人間以上に深いきずながある. 人間の体が進化の産物であるのと同様に,その心も進化の産物だ.人間にもっとも近い進化の隣人を深く知ることで,人間の心のどういう部分が特別なのかが照らしだされ,教育や親子関係や社会の進化的な起源が見えてくる. このでは,チンパンジーの研究を通してたどりついた

    想像するちから - 岩波書店
  • ミリカン『意味と目的の世界』(1) - charisの美学日誌

    [読書] ルース・ミリカン『意味と目的の世界』(信原幸弘訳、勁草書房、'07年1月刊) (写真は著者近影。コネティカット大学名誉教授。) 非常に興味深いだったのでコメントしたい。バクテリアから人間の意識に至る進化の過程を、「表象」という一貫した構図で捉える実に雄大な構想だ。書のポイントは、自然主義の記号論にあり、人間の言語をモデルに記号を考える従来の発想に対して、著者は、原始的な生物もまた記号を用いて生命活動を営んでいると考える。たとえば、ある種のバクテリアは酸素の多い海水が苦手なので、細胞内の磁石が示すN極の方向へ動くことによって、酸素の少ない深い海へ移動できる。この場合、磁石のN極の方向と、酸素の少ない海水とは、因果関係で繋がっているわけではないので、この磁石は酸素の少ない海水のありかを「表象する(表現する、指示する)」原始的な自然記号として機能している(p61)。我々は人間のいな

    ミリカン『意味と目的の世界』(1) - charisの美学日誌
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