ビジネス・看護といった新たな現場での質的調査が増加する近年。医療・ジェンダーなど多分野のやりとりの秩序を活写した先人ゴフマンの視点と経験を今後の経験的研究に活かすには? 人類学者や言語学者も参加したゴフマンを「使う」ための論文集。 ◆書評 2015年10月17日、図書新聞、木村雅史氏評 触発するゴフマン――目次 はじめに ――触発し続けるゴフマン 渡辺克典・中河伸俊 1 本書のねらいと特色 2 本書の構成 3 訳語について 第1章 アーヴィング・ゴフマンの社会学 ――理論内在的分析と現代的展開 速水奈名子 1 はじめに ゴフマン社会学の成立 2 古典社会学とゴフマン理論 3 「捉えがたい」ゴフマン理論の全体像 4 ゴフマン理論研究の動向 ――内在的・総合的分析をめざして 5 ゴフマン理論を巡る新たな展開 ――「身体の社会学」と「アーカイブス調査」を中心に 6 おわりに 第2章 ゴフマネスク