なくならない研究不正2016年。 科学界を振り返ると、日本国内では、大隅良典博士のノーベル賞で沸いた年だったと言えるが、報道はあまりされなかったものの、世界でも、そして日本でも、研究不正(捏造、改ざん、盗用を中心とした研究に関する不適切行為)に関する事例が話題になっている。ここでは、2016年を振り返りたい。 国内では~東北大、東大、岡山大、富山大…まず日本国内を振り返る。あくまで2016年に何らかの動きがあったという点で数例のみ取り上げており、発生から時間がたっている事例もあるし、これがすべてではない。 この欄でもたびたび触れてきたが、まずは岡山大学の事件について取り上げなけばならない。 炎上岡山大学~研究不正疑義申し立てた教授が解雇される岡山地裁、「研究不正告発で解雇」無効の仮決定~岡山大学事件続報岡山大学事件~教授の解雇無効仮処分に対する異議申し立て棄却研究不正の疑義を申し立てた教授