"どん底"のトヨタ自動車社長を支えたのは、開発中の事故でこの世を去ったテストドライバーだった。 『豊田章男が愛したテストドライバー』 この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。 「運転のことも分からない人に、クルマのことをああだこうだと言われたくない」。 これはトヨタ自動車の豊田章男社長が、初対面のテストドライバー・成瀬弘氏に言われた言葉です。 ふたりの出会いは約15年前。当時、アメリカ現地法人の副社長だった豊田氏が豊田市の本社に戻った際のこと。冒頭の言葉に呆然とする豊田氏に、成瀬氏は続けてこう言います。「月に一度でもいい、もしその気があるなら、俺が運転を教えるよ」。豊田氏にぴしゃりと言い放った成瀬氏は当時50代の後半、専門学校を卒業後に19歳でトヨタ自動車に入社した叩き上げのテストドライバーでした。以来、豊田氏は成瀬氏の弟子として、
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