昆虫記者、オーストラリア進出 オーストラリアは実はナナフシLOVEな国である=2017年1月【時事通信社】 早朝のオーストラリア・ケアンズ国際空港。格安航空ジェットスターの狭いエコノミー席で、日本から7時間半、巨体のオーストラリア人に囲まれてほとんど眠れなかった昆虫記者は、重い荷物を背負って、よろけるようにタクシー乗り場へ向かった。1月末のオーストラリアは真夏だ。雨季で湿気も多く、早朝でもじっとりと蒸し暑い。(時事通信社・天野和利) 実は昆虫記者は、はるか以前に、新婚旅行でケアンズに来たことがある。巨大サンゴ礁グレートバリアリーフでウミガメと一緒にシュノーケリングに興じた。子供が独り立ちしたら、また妻と一緒に訪れ、若き日の甘い思い出に浸りたい。今回は、そのための下見…というのは真っ赤なうそである。 タクシー運転手に告げた行き先は、ケアンズ市内の海辺のホテルではなく、内陸の「フレッシューウォ