小泉武夫先生の7作目の小説『骨まで愛して 粗屋五郎の築地物語』(新潮社)が、新聞、雑誌各社の書評欄などに続々と取り上げられ、大きな反響をよんでいます。 小説の舞台は日本唯一の粗料理専門店。鰤大根、烏賊の腸煮(わたに)、鱶鰭(ふかひれ)の姿煮など、登場する名物料理の数々は、訪れる人々の舌を“残すとこなく”口福で満たしていく。粗の魅力に取りつかれた小泉先生が渾身の愛を込めて綴る、垂涎必至の人情小説です。これまであまりかえりみられることの少なかった“粗”にスポットを当て、食の奥深さと食の魅力を伝えています。 さっそく粗料理に挑戦してみました スーパーマーケットの鮮魚コーナーへ行くと、ガラス越しの調理場でせっせと魚の下処理をしているスタッフの姿を目にすることはありませんか? この作業場で大量に発生するのが魚の粗。粗は、魚を2枚、3枚おろしにした後に残る、頭や中骨、かま、尾などの部分を言います。なか
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