ヒトは常に呼吸をしています。 息を吸うと空気が体内に取り込まれて肺が膨らみ、息を吐くと空気が体内から出ていくため肺が萎みます。肺は肋骨に覆われており、呼吸の度に肋骨の動きが生じています。 上位胸郭はポンプハンドルモーション、下位胸郭はバケットハンドルモーションとそれぞれ動き方が違ってきます。これに関しては、ご存知の方が多いと思います。 肋骨は後面では胸椎と関節を構成し、前面では胸骨と関節を構成します。 肋骨・胸椎・胸骨を複合して胸郭としますが、呼吸に併せて胸郭は動いています。そして、身体の活動において屈曲・伸展・回旋・側屈と3次元的に動いてくれるため、非常に大切な部分でもあります。 今回の記事では、胸郭における胸椎と肋骨のバイオメカニクスを解説していきます。 胸椎の動き 胸椎の動きを理解していないと肋骨の動きを理解しにくいため、まずは胸椎の動きから解説していきます。 ここでは、骨運動と関節
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