自閉スペクトラム症(じへいスペクトラムしょう、英語:Autism Spectrum Disorder, 略称:ASD)、あるいは自閉症スペクトラム障害とは、『精神障害の診断と統計マニュアル』第5版(DSM-5)において神経発達症群に分類される診断名の一つ。従来自閉性障害(自閉症)と定義されていた典型的な状態だけに限定せず、軽い状態も重い状態も含む連続体(スペクトラム)としてとらえる診断名で、コミュニケーションや言葉の使い方に関する症状があり、常同行動を示すといった様々な状態を含む。自閉スペクトラム(Autism spectrum)[1]、自閉症連続体(じへいしょうれんぞくたい)、自閉症スペクトルなどともいう。 かつてのICD-10やDSM-IVで用いられている広汎性発達障害の中分類に含まれていた、自閉性障害(自閉症)、アスペルガー症候群、特定不能の広汎性発達障害、小児期崩壊性障害などの各障