◆インスリンの本来の働きは「血糖値の低下」ではなかった 血糖値が上昇すると、すい臓からインスリンが分泌される。 つまり、糖質を摂取することでインスリンが分泌されるのであるが、インスリンを分泌させる栄養素は他にもある。それはタンパク質だ。 正常な人であれば、タンパク質摂取でのインスリン分泌は、糖質に比べれば非常に少ない。 そして同時に、血糖値を上昇させるグルカゴンというホルモンも分泌され、インスリンとグルカゴンでほぼプラスマイナスゼロになるので、タンパク質は血糖値に通常影響を与えない。 実は本来のインスリンの働きは、この「タンパク質摂取時」のためにあるのではないかと考えている。アミノ酸を取り込んだり、タンパク質から筋肉などを合成する際にインスリンが必要だからである。 他の動物では血糖値にインスリン分泌が反応しない動物もいるくらいである。 このように、タンパク質摂取でのインスリン分泌や、通常の