今回のテーマはフューダリズム(封建制)です。 フューダリズムは農奴あっての制度です。まずは農奴の背景や経緯を古代ローマにさかのぼって見ていきます。必要のない方は、読み飛ばしてください。 ローマ市民の没落 紀元2世紀初期のインスラ(Wikipediaより引用。クリックで引用元へ) 共和政ローマ前半あたりのローマ市民は土地を所有していて、小規模ながらも農業で生計を建てていました。そして、青年男性には軍人として戦う義務があったため、農業の収益で防具を買って戦争に出かけていました。 農業を営む家族で大きな働き手である男手が不在になることが頻繁に発生し、農業経営が次第に困難になっていきます。当然ですが、戦争で殉職するものも多かったため、さらに拍車をかけていたのです。このような家族は農業で生計を建てることが出来ず生活は困窮し、やがて土地を売ることで一時的にしのぐしかありませんでした。 彼らは、インスラ