食べ物にはいろいろな栄養素が含まれており、どの栄養素も効率よく吸収したいものです。 その食べ物から栄養素を吸収するために、胃や腸など身体のいろいろなところが連携して食べ物を消化します。 消化を行う胃や腸の働きを学ぶ前に、 消化の流れや、消化に関わる消化管ホルモンという物質など、消化を学ぶ上の前提となる事項をおさえておきましょう。 ここでは消化の3段階と消化に関わる消化管ホルモンの役割について解説します。 消化は「脳相」、「胃相」、「腸相」の3段階で行われる 消化は、食事を摂ってから腸で栄養素が吸収されるまでの間に「脳相」、「胃相」、「腸相」の3つの段階に分かれて行われます。 脳相・・・食事の味や香りなどを感じると脳に伝えられ、胃や膵臓から消化液が分泌される 胃相・・・食道から胃に食塊が入ると、袋状の胃が広がります。この胃が動いたことをきっかけに消化液が分泌されます。 腸相・・・胃から食塊が