9日まで約2000人の「希望退職」を募っていたシャープ。40代の男性社員はその数日前、上司から6回目の面談を受け、改めて「辞めません」と答えました。その妻が寡黙な夫に代わり、「これは退職強要です」と証言しました。 10月初め、昼休み中の夫からメールが届きました。「部長さんに呼ばれて肩トントン(戦力外通告)されちゃったよ。どないしょ」。なぜ夫がと驚き、返信できませんでした。後日、その面談は前日にあり、丸1日悩んでメールを送ってきたと知りました。 夫は高卒後に入社し、2交代の製造現場で働き続けて約30年。会社に盾突くこともなく、単身赴任にも応じました。 早期退職の意思が確認される2回目の面談の日、夫は帰宅すると、「『辞めません』と言ってきたぞ」と報告しました。これで面談は終わる、と思っていました。 しかし、10月末に3回目の面談があり、「やっぱり辞めなあかんみたい」と弱気になったような夫のメー