2006年の後半から頻繁に聞かれるようになった「クラウド・コンピューティング」だが、マイクロソフトが“Windows Cloud”の構想を明らかにするに至り、ついに役者がそろったようだ。だが、そもそも「クラウド」とは何か? 「インターネット上にグローバルに拡散したコンピューティングリソースを使って、ユーザーに情報サービスやアプリケーションサービスを提供するという、コンピュータ構成・利用に関するコンセプト」(情報マネジメント用語事典から) とのことだが、それがWeb(蜘蛛の巣のようにネットに分散するコンピュータ・サービスの結合コンセプト)や「グリッド・コンピューティング」と、どう違うのかは判然としない。「サーバを意識しない」や、「よりサービス指向」などのニュアンスは持つものの、単に手垢が付いていないマーケティングメッセージの新鮮さに各社が相乗りしているというのが実態だろう。 経営層に対するメ