>実現どころか、そういった計画さえも聞いたことがありません… そうですか。聞いたことありませんか。 きっとお若い方なのでしょうね。 日本海~琵琶湖~大阪湾を結ぶ運河の構想は、古く源平時代からありました。 中でも江戸時代後半にはかなり真剣に検討されています。 一方、昭和も戦後になってからでも、日本海~琵琶湖~伊勢湾ルートの運河を政治課題に挙げた自民党の大物がいました。 もし造るとなると、琵琶湖の水面は海よりかなり高いですから、スエズ運河のように一気につないでしまうわけにはいきません。 パナマ運河のように、途中に何カ所かの堰を造って、堰と堰の間の水を抜いたり入れたりして水面高さを加減し、船を上下させながら進ませることになります。 それだけ船の航行速度も遅くなりますし、その前に建設費用と維持費用とが膨大になります。 結局、実現されなかった大きな理由は、物流の主役が海運から陸運、航空機への時代と大