台車に亀裂が生じたのぞみ34号を新大阪駅まで運行してきたJR西日本の乗務員が、JR東海の乗務員に引き継いだ際、「異常なし」と口頭で伝えていたことがJR東海の関係者の話でわかった。 19日に会見したJR西は、新大阪駅で引き継ぎを行ったことは認めているが、具体的なやりとりについては「調査中」として明らかにしなかった。 のぞみ34号は11日午後4時ごろに新大阪駅に到着し、約2分後に出発した。JR東海の関係者によると、車掌と運転士が交代する際、JR西の乗務員は「異臭はあったが、岡山駅から検査班が乗り込んで異常がないかどうか確認した」という内容の報告をしたうえで、車両については「異常なし」と告げたという。JR西は車掌と輸送指令との走行中のやりとりで、新大阪駅に到着するまでに「運行に支障はない」と判断していた。