携帯電話業界で再び基地局のロケーションを巡る動きが活発になってきた。NTTドコモはマンホール内から電波を吹く基地局という奇策を打ち出した。自営での新規参入が決まった楽天は東京電力パワーグリッド(東電PG)など電力大手各社と組んで全国のエリアを一挙に押さえる作戦を進めている。 耐荷重25トンで電波も透過するマンホールのフタを開発 「動画の視聴ニーズに応えようとアンテナを密に設置したくても、基地局のアンテナを建物の屋上に設置する手法では苦慮するようになっていた」 NTTドコモ 無線アクセスネットワーク部の安藤潤担当課長がマンホール基地局の開発を始めたのは2016年。背景にあったのは、都心部は既に多くのビルの屋上にアンテナが設置され、建物の強度や景観などの面で新設の余地がほとんどなくなっているという厳しい現実だ。 新たな設置場所をいくつか模索するなかで浮上したのが「上がダメなら下から電波を吹けな
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