背景には犯罪組織とブラックマーケットの影が ──随分、手の込んだ攻撃が行なわれているようですが、どういった人たちがこういった行為を行なっているのでしょうか。 高倉: 例えば、京都大学のサーバーは、IPアドレスとポートにランダムにアクセスするランダムスキャン攻撃をよく受けるのですが、スキャン対象のIPアドレスが全世界と推測され、探索するポートもめまぐるしく変えてくるので、通常はIDS(不正検知システム)ではとらえることができません。 別のイベントとして検知しても、スキャンとして認識することは困難です。このスキャンが主に中国から仕掛けられていることは判明しているのですが、とても個人でやっているとは思えない。つまり、個人レベルでは考えられないほど大量で素早く、ランダムな攻撃が行なわれているのです。高度に“チューニングされた”専用デバイスが使われているのではないかと考えられます。 また
相手が見えない“チェス”に勝つために(前編) ~世界中から来る不正アクセスとのし烈な戦い最前線~ 京都大学学術情報メディアセンター ネットワーク研究部門 助教授 工学博士 高倉弘喜 氏 企業活動を妨害し、情報ネットワーク社会の安全性を脅かす不正アクセス……。実際にどのように不正アクセスが発生し、我々はどのような被害に遭う危険性があるのか。また、今どのような対策が講じられようとしているのか。 今回、不正アクセス対策の“最前線”に位置し、日々研究を続ける京都大学学術情報メディアセンターの高倉弘喜助教授に特別インタビューを行なった。主に、サーバーなどへの不正アクセスの最新の状況と、どのような対策を講じているのか、今後どういった施策が望まれるかなど前編、後編の2回にわたってお届 けする。
健康食品市場が急拡大している。その規模ざっと2兆円。消費者の健康志向の高まりもあるが、厚生労働省が健康効果の表示を許可する特定保健用食品(トクホ)という制度の存在も大きな要因だ。トクホと認められている食品は今年5月で500品を突破した。 そのトクホについて、興味深い調査データが発表された。テレビの健康情報番組を多く視聴する人ほど、トクホ製品を多く購入するという。群馬大学の高橋久仁子教授が今年5月14日、第59回日本栄養・食糧学会大会で発表したものだ。 お客はテレビに影響される 調査は、具体的なテレビの健康情報番組の視聴量を尋ねた上で、日常の食品購入や喫食など食行動を分析している。番組を多く視聴する群ほど、食品の健康効果に関する興味が高く、栄養バランスを考えたり、食べる品目数を多くしたりするという傾向も確認できたという。つまり、健康情報番組を多く視聴する人ほど健康に関する知識が豊富に備わり、
家電量販店大手のコジマは、創業50周年の記念事業の1つとして、 DVDソフトウエアを販売するWWWサイト「オンライン コジマソフト」(http://www.kojima.net/)を2005年7月2日に開設する。「現時点で国内最多」という10万タイトルをそろえて、先行他社がひしめく市場へ切り込んでいく。サイト開設から1年間での同サイトによる販売目標は30億円。競合他社に対する強みとして、同社は主に次の3点を挙げる。 (1)取り扱い数:コジマの小島章利社長は、競合のアマゾン ジャパンを引き合いに出して、「アマゾンは5万8000タイトルと聞いている。当社はメジャー・メーカーの新作に限らず、インディーズ作品や過去に発売されたものも含めて豊富に取りそろえた」と話す。「10万タイトル」をうたい文句にしてユーザーにアピールする考えだ。 (2)価格設定:新タイトルを予約した場合、競合他社と同等の全品20
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