タグ

ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (6)

  • 小惑星衝突「恐竜絶滅の日」に何が起きたのか

    6600万年前、メキシコ東部に小惑星が衝突し、恐竜を絶滅させた。新たな研究により、当時の詳細な状況が明らかになってきた。(Photograph by TIm Peake, ESA, NASA) 6600万年前、中生代最後の日の太陽が昇る朝を想像してみてほしい。 光の束が現在のメキシコ・ユカタン半島の海岸沿いに広がる沼地や針葉樹の森に降り注ぎ、温かいメキシコ湾の水は生命で溢れている。 いまでは「失われた世界」の住民である恐竜や巨大昆虫が、鳴き声や羽音を響かせて生命を謳歌しているさなか、山ほどもある小惑星が、時速およそ6万4000キロの速さで地球に向かっていた。 ほんの束の間、太陽よりもはるかに大きくてまぶしい火の玉が空を横切る。一瞬の後、小惑星は推定でTNT火薬100兆トン分を超える規模の爆発を起こして地球に激突した。 衝突の衝撃は地下数キロに達し、直径185キロ以上のクレーターを作り出し、

    小惑星衝突「恐竜絶滅の日」に何が起きたのか
  • チリで大量死が続発、サケ養殖が一因か

    赤潮の影響で漁獲量が激減し、チリ政府に抗議する人々。5月12日、チロエ島にて(PHOTOGRAPH BY ESTEBAN FELIX, AP) ここ数週間、チリ南部から続けざまに大量死の報告が届いている。最初は、養殖場のサケが大量死。次に、大量のイワシが沿岸に浮かんでいた。続いて貝類が何マイルにもわたって海岸線に打ち上げられ、さらにクラゲや鳥、哺乳類までもが死体で発見されている。(参考記事:「動物の大量死が増加、過去70年の傾向を調査」) 死の蔓延で、人々の間にはパニックが広がっている。漁師らは生活への危機感から、通りをふさいで抗議行動を起こした。「汚染を恐れて、誰も魚をべません。島民全員が影響を受けています」と、チリ南部、チロエ島の主要都市の1つ、ケジョンの漁協で組合長を務めるマルコス・サラス氏は嘆く。 チリ政府は、この海の大量死の原因を「有害藻類ブルーム」、いわゆる赤潮であると公式に

    チリで大量死が続発、サケ養殖が一因か
    tsupo
    tsupo 2016/05/24
    ニーニョ・ゴジラ
  • 木星は「壊し屋」だった、太陽系形成過程に新説

    初期の太陽系で起こった惑星同士の衝突(想像図)。太陽の近くを回っていた、木星よりも小さな地球型惑星は粉々に砕けてしまった。(Illustration by NASA/JPL-Caltech) まるで建物を解体する巨大な鉄球のように、数10億年前、木星は内部太陽系(現在、地球や火星といった岩石惑星がある太陽に近いエリア)を大移動し、地球に似た生まれたての惑星を粉々に砕いていたという新説が発表された。 なぜ私たちの太陽系は、他の惑星系と大きく違うのか。3月23日に学術誌「米国科学アカデミー紀要」(Proceedings of the National Academy of Sciences)に掲載された画期的な発見により、この長年の謎の解明に一歩近付けるかもしれない。 少なくともこの銀河系では、地球よりも大きな惑星が恒星のかなり近くを周回しているのが惑星系の標準的な姿らしい。ところが太陽系では

    木星は「壊し屋」だった、太陽系形成過程に新説
  • 第1回 乱獲で資源は危機的に、生息地破壊も一因

    人がべているウナギは19の種・亜種が知られるウナギの一種、ニホンウナギで、日韓国台湾中国など東アジア一帯の海域の回遊してくる。沿岸に回遊してきたシラスウナギ(ウナギの稚魚)は河川を遡上して成長し、そこで5~10年程度過ごした後に、繁殖のために河川を下って海に下る。 ウナギは5~8月の新月の直前に、グアム島近く、西マリアナ海嶺南端付近の太平洋で産卵するとされる。卵からふ化した仔魚はほとんど自分では泳がずに海流に乗って西に移動、その後黒潮に海流を「乗り換えて」北上し、東アジア各国の沿岸までたどり着く。 これがウナギの長く、不思議なライフサイクルだ。 こうしてみるとウナギの生息のためには、河川の上流域や湖沼から下流域を経て公海に至る広い範囲の環境がきちんと保全されていなければならないことが理解できるだろう。河口域の干潟や浅海部分も、遡上前のシラスウナギや、海に泳ぎ出す直前の親ウナギ

    tsupo
    tsupo 2012/07/18
    ウナギの生息のためには、河川の上流域や湖沼から下流域を経て公海に至る広い範囲の環境がきちんと保全されていなければならない / 良好な淡水と海の環境が残されていることの指標生物の一つ
  • 第1回 乱獲で資源は危機的に、生息地破壊も一因

    もう一つの、そして恐らく最大の原因は稚魚と成魚の乱獲である。欧州ではコンピューターシミュレーションなども交えた研究によって、シラスウナギ漁獲の影響やそれを規制することによる資源回復効果に関する研究が進み、これが行政に取り入れられて、各国で漁業や取引規制、資源管理などが進み始めた。 世界のウナギの70%をべる日人 日は世界で漁獲されるウナギの70%を消費する最大のウナギ大国であるのだが、シラスウナギ漁の実態に関する信頼すべきデータはほとんどない。このため、日のシラスウナギ漁が資源にどれだけの影響を与えているのかに関する研究もほとんど存在しない。 だが、海外の研究成果や、毎年大量のシラスウナギが河川に遡上する前に大量に漁獲され、産卵に下る親ウナギ(下りウナギ)も、かなり以前から高級材としてかなりの量が漁獲されていた実態からして、日でもウナギの乱獲が資源の急減の大きな原因であること

    tsupo
    tsupo 2012/07/17
    ヨーロッパウナギの激減にも、90年代後半からの数年間に、大量のシラスウナギが漁獲され、中国の養殖施設経由で日本に輸出された事実が深く関連 / 最大のウナギ消費国である日本の業者と消費者の責任が極めて大きい
  • 第1回 乱獲で資源は危機的に、生息地破壊も一因

    ウナギ資源の減少はニホンウナギだけにとどまらない。主に用になっている他の2種、欧州のヨーロッパウナギと北米のアメリカウナギも、ニホンウナギと同様に個体数の減少が目立つ。 中でもヨーロッパウナギの状況は深刻で、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種リスト(レッドリスト)では、最も絶滅危険度の高いランクである「近い将来に極めて絶滅の恐れが高い種(CR)」とされ、ワシントン条約の規制対象種にもなっている。アメリカウナギも、米国東海岸の各州レベルで漁獲の禁止措置や規制が導入されている。 ウナギ減少の理由は必ずしも明確にはなっていない。だが、重要なものとして指摘されているのが、河口堰やダム、水力発電所などウナギの遡上や降下を阻む巨大な河川構造物の建設だ。これに、河川や湖沼の護岸のコンクリート化などによる生息地の破壊も加わって、ウナギの生息に大きな影響を与えたとされている。 北関東の利根川流域や茨

    tsupo
    tsupo 2012/07/17
    1960年代後半から70年代に掛けて利根川の河口堰やその隣の常陸川の逆水門などが建設された結果、漁獲量が急減し、漁業がほぼ崩壊状態となったことがデータによって裏付けられている
  • 1