1.機械は(人間的な)思考をするか? アラン・チューリングは論文「COMPUTING MACHINERY AND INTELLIGENCE」の冒頭で「機械は(人間的な)思考をするか?」という普遍的な”問い”を掲げた上で、「”問い”の視点を変えてみよう」と提案しました。 何故、視点を変えようと提案したのか。 それは、チューリングは「人間には扱えて」「機械には扱えない」概念があると考えていたからです。 (停止性問題) つまり「人間を完全に再現する事は不可能」である事が確定している以上、それ以上論じても仕方が無いという訳です。 ですので建設的な議題として、「考え方(プロセス)は考慮せず」、「結果(出力)の正しさに着眼すべき」であると展開しています。 これが後ほどご紹介するチューリング・テストです。 2.コンピュータの父と呼ばれているアラン・チューリング チューリングマシンによってコンピュータの原