内閣官房長官や厚生労働大臣を歴任した塩崎恭久氏が政界引退を機に、里親の登録をしていることがわかった。 塩崎恭久氏といえば、日本銀行出身で、ハーバードの大学院で行政学の修士号を取得。政界入りした後は「政策新人類」として名をはせた理論派だ。金融制度や企業ガバナンス、政治制度改革や行政改革に取り組んだことでも知られている。 塩崎氏は11月10日発売の「文藝春秋」でその経緯をこう語っている。 「私は隠居するわけではありません。立法府の人間として作ってきた法律や制度を、これからは一市民として使ってみたい。そこで里親の登録をしようと思ったのです。登録の申請書をもらうために、地元・松山市にある愛媛県の中央児童相談所(福祉総合支援センター)へ足を運んだところ、職員たちはビックリしていました(笑)」 「里親」とは、子どもを育てられない親の代わりに、一時的に預かって養育する人のことで、法的に親子となる養子縁組