日銀の追加緩和があるとすると 新年度に入っても、依然として日本株の「一人負け」が続いている。 4月に入ってからの日経平均株価は、約6%の下落となっている。ほぼ同時に円高が進行していることを考えると、日銀のマイナス金利政策に対する見方(すなわち、量的質的緩和政策の限界論。これについては、3月31日の当コラム『この「円高」局面はいつまで続くのか?~マイナス金利は円安に働くはずなのに』を参照いただきたい)が影響している可能性が高い。 したがって、日銀の追加緩和(特に量的質的緩和政策によるマネタリーベース供給ペースの拡大)が実現しないことにはどうしようもないというのが筆者の考えである。 今後、日銀が追加緩和を実施すると考えるのであれば、株価はどこかのタイミングで底入りして上昇するという絵が描けるが、追加緩和しないとこのまま低迷を続けるというリスクもある。3月までは、半分、「期待をこめて」という側面