乳房の全摘手術をすることと、再建手術はしないことを決めてから、お風呂の鏡で改めて自分の体を見てみました。 「なかなかいいおっぱいだったんじゃないか?」と馬鹿みたいですが思いました。 私は長らく自分をゲテモノだと思って過ごしてきました。子どものころから母に「おかしな顔だ!目ばかりがぎょろぎょろしてお化けみたい!」「体が痩せてて餓鬼みたい!手足が細長くて骸骨みたいで気持ち悪い!」などと容姿を罵倒されたり嘲笑されたりしてきたからです。 思春期のころには道を歩いたり電車に乗ったりすることがストレスになってしまいました。「ゲテモノがここにおりまして、本当にすみません」とまわりの人に対して思っていました。 道がストレス 今、子どものころの写真を見ると「普通にかわいらしいのにな」と思います。友人には容姿を罵倒したり嘲笑したりする人はいませんでした。みんな優しかったので、むしろ「目が大きくていいな」とか「