(鷲尾(1988)を参考にした) (1)2水準の場合 2水準の直交表 2水準の直交表の1つを図表7.1に示す。これが“2水準”とよばれるのは,表の本体に出てくる数字が1と2の2種類であるからであり,“直交表”とよばれるのは,この表が次の性質を持っているからである。 2水準の直交表の性質 任意の2つの列をとってきたとき,数字の並びは (1,1),(1,2),(2,1),(2,2) の4通りあり,この4通りの並びがどの2列をとってきても必ず同数回ずつ現れる。 この性質を図表7.1で確かめてみよう。2つの列として第1列と第2列をとってみる。数字の並びは上から順に(1,1),(1,1),(1,2),(1,2),(2,1),(2,1), (2,2),(2,2)であって,4通りの並び(1,1),(1,2),(2,1),(2,2)が各2回ずつ現れている。このようにして,どの2列をとってきても,図表7