加計問題をめぐって、当時の文部事務次官であった前川喜平氏はこういったことを思い出す。 「行政が歪められた」 政治が強大化し、そのことで行政が歪曲化されているのであれば、それを正すことが必要だ。 財務省はまがりなりにも文書の書き換えを認め、その内容を白日の下に曝した。悲痛なものであったと推察する。 野党はここで「何をやってるんだ」ではなく、「よくやった。もっと正直に色々出してくれ。君たちのことは守るから」と、そういわねばならなかったのではないか。 いまの政治に求められていること 今後の再発防止という面から見て、この事件を「忖度」の結果と見るか、過剰な「圧」による装置の暴走と見るかで、その処方はまるっきりかわってくる。 筆者はここが恐いのだ。 すべてを「忖度」と理解することで、二度とこういう書き換えが行われないよう、行政の政治による管理を徹底化し、忖度など決して働かないような制度へと改良してい
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