中東やアジアから欧州に向かう難民や移民の経由地ハンガリーで7日、5日ぶりに国際列車の運行が本格的に再開され、多くの人が乗り込んだ。政府の強硬姿勢で一時数千人が首都ブダペストに足止めされたが、この日は逆に警察官が乗車を誘導。南部国境から入ったばかりの人々が、ほとんど同国内を「素通り」する形でドイツ方面に去って行った。 7日、ブダペストの駅では警察官が難民らを目立たぬよう西部方面への国内列車に乗せ、途中駅から国際列車に乗り換えるよう誘導していた。シリア・ハマー出身の女性ガーダ・マカールさん(20)は両親や幼い兄弟姉妹の計10人で6日にセルビアから国境を越えてきたばかり。「とてもスムーズだった」と笑った。 ハンガリー政府は自国を通過しドイツなどを目指す人々の多くを不法移民と見なし、「欧州の対外国境を守る」と主張。隣国セルビアへの送還など厳しい姿勢をちらつかせるが、実際には流入する人の多さに対応が