6月第4週(6/26-6/30)の日経平均株価は、週明けから小刻みに上昇したが、再び米国市場でハイテク株が下落したことを受け、30日には大きく下落し、場中には9営業日ぶりに2万円を割り込む展開となった。結局、前週末比0.5%安の2万33円43銭で引け、2週ぶりの下落。 為替相場は、27日にECBのドラギ総裁が、量的緩和の出口戦略を模索すると受け取られる発言をしたことなどから、ユーロが大きく上昇した。EUもアメリカも非伝統的金融緩和を段階的に正常化すること(テーパリング)を試みている中、日銀は依然として異常な金融緩和を継続する姿勢を崩しておらず、主要通貨に対して円安が進行した週となった。 下落基調だった原油価格だが切り返している。米エネルギー情報局が28日に発表した石油在庫統計で、米国での生産が大幅に減っていることなどが確認されるとさらに買いが続いた。 ●欧州、緩和「出口」を意識 国債利回り