厚生労働省の人口動態統計の確定値によると、2015年の婚姻件数は63万5156組で戦後最少となった。 婚外子の少ない日本は結婚と出産とが深く結びついており、婚姻件数の落ち込みは出生数の減少に直結する。 ところが、「結婚すれば子供が生まれる」という“常識”が過去のものとなってきたようだ。 国立社会保障・人口問題研究所の「第15回出生動向基本調査」(2015年)の夫婦調査によれば、完結出生児数(夫婦の最終的な平均出生子供数)も過去最少の1・94人であった。5年前の前回調査で初めて2人を下回ったが、歯止めがかかっていない。 これらの数値以上に深刻なのが、恋人のいない若者の急増である。第15回出生動向基本調査の独身者調査で、交際相手のいない未婚者(18~34歳)が男性で69・8%、女性は59・1%に上った。極めて高い水準である。前回調査と比べて男女とも10ポイント近い伸びであった。 「と