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ブックマーク / univ-journal.jp (9)

  • 自閉症原因は胎児期の造血系細胞の異常、神戸大学が解明

    神戸大学大学院の内匠透教授らの国際共同研究グループは、特発性自閉症の原因が胎児の時の造血系細胞のエピジェネティック(注)な異常であり、その結果が脳や腸に見られる免疫異常であることを明らかにした。 自閉症発症における免疫障害の重要な発達段階と免疫系の広範な関与を考慮し、研究チームは共通の病因が広範な免疫調節不全の根底にあり、異なるタイプの前駆細胞にあると仮定した。免疫細胞のもとになる血球系細胞に注目、さらに、胎児の時の造血に関わる卵黄嚢(YS)と大動脈-生殖腺-中腎(AGM)に焦点をあてて解析を行った。 研究グループは、自閉症モデル動物のBTBRマウスを用いてAGM血球系細胞を解析し、免疫異常の病因としてHDAC1(ヒストン脱アセチル化酵素1)を同定した。また、YS血球系細胞の解析により、ミクログリア(中枢神経系グリア細胞の一つで中枢の免疫を担当)発達異常の病因として同じくHDAC1を同定し

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    tuki0918 2022/05/11
  • 乳児の複雑心奇形手術、福島原発事故後に全国で増加 名古屋市立大学が調査

    乳児の複雑心奇形手術、福島原発事故後に全国で増加 名古屋市立大学が調査 大学ジャーナルオンライン編集部 1歳未満の乳児に対する複雑心奇形手術の件数が2011年の福島第一原子力発電所事故後、全国で増加していることが名古屋市立大学の調査で分かった。原因については分かっていないが、研究グループは心臓発生の早期段階で広範な障害が発生した可能性があるとみている。 それによると、乳児に対する複雑心奇形の手術件数は、原発事故後に約14.2%の増加が見られたが、1歳から17歳までに対する手術件数に大きな変化がなかった。複雑心奇形は高度な手術が必要になる障害で、手術件数が発生件数と完全に一致するわけではないが、密接な関係にあると考えられている。 研究グループが日胸部外科学会のデータを心臓の発生学に基づいて再分類し、解析したところ、障害は心臓発生の特定段階で起きた限定的なものではなく、心臓発生の早期段階が広

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    tuki0918 2019/03/21
  • 緑の光を当てるとメスからオスに、鹿児島大学の大学院生が発見

    鹿児島大学大学院の早坂央希大学院生(博士課程1年)らの研究チームが、メダカに緑色の光を当てながら飼育すると、メスからオスに換わるという実験結果を発表した。研究成果は、水産学部研究チームが論文としてまとめ、イギリスの『Scientific Reports』誌に掲載(2月20日)された。 今回、性分化期のメダカに緑色光波長を照射し続けて飼育することでメスからオスへの性転換が誘導された。また、性転換個体と正常なメスを個配したところ次世代は、全メスとなった。 特定の光波長が動物の性に与える影響について、今回の研究が初めての報告となる。今後は、特定の光波長がストレスとなって性転換が誘導されたのか、または、新規メカニズムであるのかを明らかにする必要があるとしている。 今回の研究で開発した性コントロール技術が、効率的な養殖生産に貢献できることが期待される。 論文情報:【Scientific Report

    緑の光を当てるとメスからオスに、鹿児島大学の大学院生が発見
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    tuki0918 2019/03/04
  • メキシコ沖巨大地震はプレート全体を破壊、京都大学などが解明―日本の地震も再評価の必要 | 大学ジャーナルオンライン

    メキシコ沖巨大地震はプレート全体を破壊、京都大学などが解明―日の地震も再評価の必要 大学ジャーナルオンライン編集部 京都大学、オレゴン州立大学などの国際共同研究グループ(日アメリカ中国、メキシコ)は2017年9月にメキシコ沖で発生した巨大地震の再解析を実施し、この地震が沈み込むプレート内のほぼ全部を破壊していた可能性を示した。これにより、日周辺で発生する同様の地震の規模が従来の推定よりも大きくなる可能性があるという。 研究グループは、周囲で観測された地震動や地殻変動記録を用いた地震の震源モデルについて再解析を実施。その結果、断層は従来プレート内部の応力場および温度場による予測よりもかなり深いことが判明した。原因は、脱水脆弱化による深部岩石の強度低下とされる。プレートの沈み込みに伴い、その沈み込み口である海溝よりも海側で正断層型の地震が発生、その断層(亀裂)に沿って、海水がプレート

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    tuki0918 2018/11/28
  • 炭素だけの「ディラック準結晶」、大阪大学などが世界で初めて実現

    大阪大学の越野幹人教授らの研究グループは、2枚のグラフェンを30度の角度で重ねた薄膜を合成することで、ディラック電子による準結晶を実現することに世界で初めて成功した。研究グループには成均館大学、ニューヨーク大学上海、ハーバード大学、韓国高等科学院の研究者が参加している。 これまでに知られている準結晶は複雑な合金だったが、今回の研究で実現した準結晶の材料は炭素のみだ。炭素の2次元物質(厚さが原子1個分の薄膜)であるグラフェンは、炭素原子が蜂の巣格子に並んだ結晶。今回特別な合成方法により、グラフェン2枚が互いに30度で重なった系を生成することで、12回対称を持つ準結晶を実現した。12回対称とは360度回転させる間に同じ絵が12回現れる構造をいう。グラフェンの電子は、相対論的ディラック粒子とよばれる、質量のない特殊な粒子として振る舞う。今回の研究でディラック粒子による準結晶という新しい物理系を実

    炭素だけの「ディラック準結晶」、大阪大学などが世界で初めて実現
    tuki0918
    tuki0918 2018/07/17
  • 東京理科大学が骨髄以外で血液を作る仕組みを解明

    東京理科大学の後飯塚僚教授らの研究グループは、貧血や感染症の際に骨髄以外の組織で起こる緊急造血に関与する細胞ならびに分子メカニズムを解明した。 また、マウスの脾臓間葉系細胞のTlx1を欠損させると、LPSによる造血制御因子の産生亢進ならびに脾臓での造血幹・前駆細胞数の増加がみられなくなった。これにより、脾臓におけるTlx1発現細胞ならびに細胞におけるTlx1の発現上昇が、緊急時造血には必要と判明。さらに、Tlx1を高発現させると緊急時造血が再現可能なこともわかった。 以上の結果から、Tlx1を発現する脾臓間葉系細胞ならびにその細胞におけるTlx1発現上昇が緊急造血に必要であること、また骨髄とそれ以外の組織での造血は異なる細胞群と転写因子によって制御されていることが、初めて明らかになった。 今回の成果により、造血幹・前駆細胞の維持や機能に関わる環境構成要素の共通原理解明への貢献や、容易に採

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    tuki0918 2018/06/05
  • 脳と脊髄を結ぶ運動の「神経地図」を新潟大学が発見、運動機能回復に重要な手がかり

    脳と脊髄を結ぶ運動の「神経地図」を新潟大学が発見、運動機能回復に重要な手がかり 大学ジャーナルオンライン編集部 新潟大学の上野将紀特任教授、シンシナティ小児病院の吉田富准教授らの研究グループは、脳と脊髄を結ぶ「皮質脊髄路」の中に多様な神経回路が存在することを発見し、それらが運動動作をコントロールする神経地図としての働きを示すことを明らかにした。 今回、研究グループは神経回路を解析する最新の技術を用いて、マウスの皮質脊髄路に存在する詳細な神経細胞の構成とその働きを探った。その結果、皮質脊髄路の中には、大脳皮質と脊髄にある多様な神経細胞種によって回路が作られていること、すなわち「神経地図」が内在していることを見いだした。これらの回路は、複雑な動作を行う際に、それぞれが異なる運動機能の要素をコントロールしていることが分かった。 これにより皮質脊髄路は単一の神経回路ではなく、別々の働きを持つ多様な

    脳と脊髄を結ぶ運動の「神経地図」を新潟大学が発見、運動機能回復に重要な手がかり
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    tuki0918 2018/05/08
  • 月の地下に大量の氷? 隕石から水が不可欠の鉱物モガナイトを検出

    東北大学学際科学フロンティア研究所の鹿山雅裕助教と神戸大学、京都大学、広島大学、海洋研究開発機構、高輝度光科学研究センターの共同研究チームは、月の隕石から水なしで生成できない鉱物のモガナイトを検出した。共同研究チームは超低温となる地表数メートル以下の地下で水が氷として埋蔵されている可能性が高いとみている。 鹿山助教らは北西アフリカなどで見つかった月の隕石13個をレーザー分析などで調べたところ、そのうちのNWA2727と呼ばれる1個からモガナイトを検出した。共同研究チームは水を豊富に含む天体がウサギに見える影模様がある月のプロセラルム盆地に衝突することで、水が供給されたとみている。 月の表面は日中100度を超す高温で水が蒸発するが、地下数メートルだと超低温になるため、氷が残るともいわれている。氷の埋蔵量は岩石1立方メートル当たり18.8リットルに達するとみられ、月の地下に大量の氷が存在する可

    月の地下に大量の氷? 隕石から水が不可欠の鉱物モガナイトを検出
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    tuki0918 2018/05/08
  • 江戸時代の日記から、太陽の自転周期と雷発生の相関を発見 武蔵野美術大学など

    江戸時代の日記から、太陽の自転周期と雷発生の相関を発見 武蔵野美術大学など 大学ジャーナルオンライン編集部 武蔵野美術大学の宮原ひろ子准教授などの研究グループは、江戸時代の古典籍に含まれる日々の天気の記録などを調査し、太陽の27日の自転周期が過去300年にわたって日での雷の発生に影響を及ぼしてきたことを明らかにした。 太陽の活動の中で最も短い変動周期は、自転による27日周期だ。自転の影響で、地球に届く光の量や宇宙放射線の量が27日周期で変化する。このことに着目した研究グループは、日における気象、特に雷と、太陽活動との関連を調べた。 調査に用いたのは、『弘前藩庁日記』と『石川日記』の江戸時代の二つの文献。これらから雷の記録を抽出し、17世紀後半から19世紀中頃にかけての約200年分の弘前、八王子、江戸における雷の発生日を調べた。その結果、太陽活動が活発化していた年ほど、雷の発生に27日

    江戸時代の日記から、太陽の自転周期と雷発生の相関を発見 武蔵野美術大学など
    tuki0918
    tuki0918 2018/05/06
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