ビューティフル・ドリーマーSIDE-B。 「予感」だけが圧倒的にのしかかりつつ、淡々と繰り返される日常。 つまりいつもの押井映画。 エンディングが押井のコントロール下にない歌物、というのは押井的に「愛はブーメラン」以来、という意味でもうる星2裏面。 (「イノセンス」の「Follow Me」があるじゃねーか、という貴方は甘い。あれは確かに鈴木敏夫が持ってきたものだが、わざわざ川井憲次に編曲させて新録しているのだから、押井的なコントロール下にある。) BDでは「愛はブーメラン」ののち、引いた校舎の画に日常を告げる鐘の音が鳴る。あの鐘の音がm「スカイ・クロラ」に於いてはエンディング後の具体的なシークエンスに相当する。逆に言えば、スカイ・クロラのスタッフロール後のシークエンスを、鐘の音一つに省力化したのがBDだったのだとも。 ラムという壮絶な非日常があっというまに日常に回収されてテレビシリーズが展
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