今回のテーマは読書会です。皆さんは読書会に参加されたことはおありですか? 私は研究者なので本を読む会合にはよく行きますが、全く出たことがないという方もいらっしゃると思います。3月にmessyに掲載された福島淳による記事「エマ・ワトソンのフェミニスト・ブッククラブへようこそ! 広がりを見せるフェミニズムを語る熱い波」では、スターのエマ・ワトソンが読書サイト「Goodreads」でフェミニズム関係の本を推薦し、皆で意見交換するオンラインブッククラブが紹介されていました。今、英語圏ではこのように女性が女性向けに本をすすめたり、特定の本を皆で読んで議論したりする読書会が人気です。読書会と女性について、アメリカを中心に少し歴史を絡めながら紹介をしていきたいと思います。 女だけのクラブ「男性は読書会なんてしないわ」 上の文句はカレン・ジョイ・ファウラー『ジェイン・オースティンの読書会』で、登場人物のひ
株式会社誠文堂新光社(東京都文京区)が発行する月刊誌『子供の科学』12月号(11月10日発売)には、戦時中の日本を当時の誌面とともに振り返る貴重なスペシャル付録がつきます。 1924年に創刊された『子供の科学』は、戦時中も休まず発行し続けました。『子供の科学』12月号の付録では、太平洋戦争前夜によく掲載されていた欧米との軍事技術の比較や、戦時中の子供たちの声、大本営発表をもとにした戦果のレポート、戦争への士気を高める科学解説といった戦争に関わる貴重な誌面を一挙公開。『子供の科学』を通して、戦争を知らない現代の子供たちに、当時の日本をリアルに伝えます。 軍部の検閲をくぐり抜けるために、やむなく掲載した記事……しかしそのおかげで、子供たちがわくわくする工作や実験、生物や天文など科学の最先端がわかる記事を届けることができたのです。「いかなるときも本物の科学を伝えたい」という子供の科学創刊からの精
「京都ぎらい」より潜在数は多い!?と言われるのが「名古屋ぎらい」。『週刊ポスト』では、そんな名古屋を愛蔵込めて大研究しているが、同企画の“元祖”というべき『京都ぎらい』(朝日新書)の著者で国際日本文化研究センター教授の井上章一氏に「名古屋ぎらい」について尋ねてみた。 「名古屋ぎらいには根拠がなく、非常に気の毒です。私はバッシングに乗るより、名古屋のためになってあげたい」 まさかの“名古屋擁護発言”である。井上氏は「京都と名古屋は全然違う」と強調する。 「京都では、東京出張をいまだに“東下り”と呼んで見下し、同じ京都在住でも洛中(京都の市街地の中でも特に中心地区)は洛外を差別する。このいやらしさは京都独自のもの。名古屋は市のシンボル・鯱のマークがあふれ、陸上自衛隊の装甲車にも日の丸の代わりに鯱が入っていて実に郷土愛が豊かな都市です」 歴史的に見ても、名古屋は嫌われるどころか好かれていたと井上
「紙の本」の危機は「民主主義」の危機だ 氾濫するヘイト本、ブックフェア中止問題など、いま本を作り、売る者には覚悟が問われている。書店界の名物店長による現場からのレポート、緊急出版。政治的「中立」を装うのは、単なる傍観である。 「縮小する市場とともに低下し続ける数値を元に、それに合わせた仕事をしている限り、出版業界のシュリンク傾向に歯止めをかけることは出来ないだろう。必要なのは信念であり、矜持であり、そして勇気なのである。」(本書より) 序 憎悪・排除・批判――闘技場(アリーナ)としての書店は、今 第Ⅰ部 書店のコンシェルジュ ヘイト本と書店1 ヘイト本と書店2 出版文化を守るもの 本の宛て先 本を売る自由 出版の大衆化 赦しはどこに――『絶歌』について シニシズムとリアリズム コミュニケーションを駆動させるもの 本の生命 返品率抑制は正しいやり方なのか 書店に生活提案は可能か1 書店に生活
公法学・私法学・刑法学・経済法/社会法、それぞれの学問分野を可能な限り取り上げ、戦時期における法学者の格闘と、その営為としての「戦時法学」の実態に迫り、21世紀の法および法学研究の羅針盤の発見を見通す作業の書である。(2016.3.20) 定価 (本体5,600円 + 税) ISBN978-4-87791-272-7 C3032 415頁 ちょっと立ち読み→ 凡例 第1章 戦時法/戦時法学研究の諸前提 第1節 戦時法研究の可能性 1 本書の分析視角……出口雄一・松本尚子 2 戦時日本における法治主義の解体……小野博司 第2節 戦時法研究をめぐる作業概念 1 戦時法研究をめぐる作業概念の変遷について ――ドイツ法史の立場からみた「現代法」を中心に……松本尚子 2 総力戦体制論と日本法史……小石川裕介 3 《植民地近代化論》……岡崎まゆみ 4 ドイツとの比較論 ――ナチス体制ないし戦時体制の理
筑摩書房の「近代日本思想大系」全36巻の収録作を一覧にまとめました。 1975年から90年にかけて刊行されました。岩波書店の「日本近代思想大系」と名前が似ているので、間違えないよう気をつけてください。 解説、参考文献、年表などは割愛しました。 近代日本思想大系 近代日本思想大系1~9 近代日本思想大系1 勝海舟集(佐藤誠三郎編集解説) 近代日本思想大系2 福沢諭吉集(石田雄編集解説) 学問のすゝめ 文明論之概略 明治十年丁丑公論 学問之独立 瘠我慢の説 福沢全集緒言 福翁自伝 論説 近代日本思想大系3 中江兆民集(松永昌三編集解説) 三酔人経綸問答 平民の目さまし 国会論 選挙人目ざまし 一年有半 続一年有半 近代日本思想大系4 陸羯南集(植手通有編集解説) 近時政論考 近時憲法考 原政及国際論 新聞・雑誌論説集 近代日本思想大系5 三宅雪嶺集(本山幸彦編集解説) 我観小景 人生の両極 大
東アジアの人文書100 【中国】 朱光潜『詩論』 瞿同祖『中国の法律と中国社会』 費孝通『郷土中国』 馮友蘭『中国哲学略史』 梁漱溟『中国文化要義』 梁思成『中国建築史』 熊十力『原儒』上下 王力『漢語史稿』 湯用彤『魏晋玄学論稿』 翦伯賛 主編『中国史綱要』上下 李沢厚『美の歴程』 胡縄『アヘン戦争から五・四運動まで』 銭鍾書『談芸録』増訂本 蘇淵雷『仏教と中国の伝統文化』 譚其驤 主編『簡明中国歴史地図集』 陳旭麓『近代中国社会の新陳代謝』 李学勤『疑古の時代を脱する』 王銘銘『村落から見た文化と権力――閩台の三村における五つの事例』 趙園『明末清初の士大夫研究』 陳寅恪『寒柳堂集』 汪暉『現代中国思想の興起』全四巻 巫鴻『儀礼における美術』上下 李零『兵は詐を以て立つ――『孫子』を読む』 章培恒・駱玉明 主編『中国文学史新著』全三巻 胡鞍鋼『中国政治経済史論 一九四九―一九七六』 陳
目 次 序 章 書の終焉と再生 近代書史論 Ⅰ 前 史 第1章 近代への序曲 良 寛 第2章 「彫り」と「距離」の近代性 大田垣蓮月 第3章 東アジアの雑炊 富岡鉄斎 Ⅱ 近代政治家・企業家の書 第4章 明治初年の書体(スタイル) 西郷隆盛 第5章 明治の体臭 近代政治家の書 第6章 近代化の過程で喪ったスケール 近代企業家の書 Ⅲ 近代書の起源 第7章 世界の構図 副島種臣 第8章 写生された文字 中林梧竹 第9章 睨む書と天馬空を行く書 副島種臣と中林梧竹 Ⅳ 漢字の近代化 第10章 異文化の匂いと字画の分節 日下部鳴鶴 第11章 北碑の脱臼 巌谷一六 第12章 自娯する書 西川春洞 第13章 やさしさと思いやり 北方心泉 第14章 立体派風の書の誕生 前田黙鳳 第15章 鮮やかな近代的筆勢 犬養毅 第16章 なまなましい筆蝕のねじれ 渡辺沙鴎 Ⅴ 平
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