「実践!管理者心得」第40回目 「次工程はお客様」の3つの意味 先日、ある日系企業で日本人駐在員を対象に管理者セミナーを行いました。この会社は日本の本社工場を閉鎖しタイに進出してきたのですが、不況の影響が深刻で注文数量が半減となり、まさに危機的な状況となっています。社長はこの危機的な状況を乗り切るためには日本人駐在員に惰性で仕事をするのではなく危機感を持ってもらい、もう一度駐在員の役割を考え直して、真剣に仕事に取り組むようにと当社にセミナーの依頼があったわけです。 このセミナーの冒頭に社長より挨拶がありました。「ここに集まってもらった駐在員にハッキリ言わせてもらうが、今後この会社では給料泥棒は必要ない。管理者という立場にもかかわらず、その役割を忘れてタイ人社員のように日常業務だけを行っている者は給料泥棒としか言いようがない。日常業務はタイ人社員でもできるではないか。日本人駐在員