山中 浩之 日経ビジネス副編集長 ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。 この著者の記事を見る
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 米アップルが今秋にも発売する「iPhone5」を、KDDIが日本で販売することが判明した。日本では初代iPhoneから3年間続いたソフトバンクによる独占販売体制が崩れる。加入者数でソフトバンクに追い上げられているKDDIにとって強力な援軍になりそうだ。 関係者によると、KDDIは米アップルと既に「iPhone5」の国内での販売契約を締結し、全国のauショップなどで11月頃から販売を開始する方向で関係各方面との準備に入っている。iPhone5は10月中旬頃、全世界で発売が開始される見通しだ。 1社独占崩れる これまでiPhoneを独占販売してきたソフトバンクモバイルは9月29日に2012年冬春モデルの新製品発表会を実施することをインターネット上
林業は労働集約産業であり、森林整備のためには外国人労働者を入れざるを得ないというのが、一般によく言われる見方だが、現実はその逆で、林業は先進国でないと成立するのが困難な産業である。 先進国で増加する木材生産 このことは前回指摘した通りであるが、実際、世界の木材生産および木材加工の3分の2は先進国(北米、EU=欧州連合=およびオセアニア)におけるものである。残り3分の1は発展途上国やロシアだが、その多くは原生林伐採などによるもので、必ずしも持続可能な森林経営が行われているわけではない。植林・収穫を繰り返すことによって持続的に林業を行う基盤を構築しているのは、基本的に先進国なのである。 しかも、先進国における木材生産は1990年代以降、増加してきている。特に欧州では、1992年から2006年にかけて、増加率は4割にも達するほどである(先進国丸太生産の推移)。 ところが、先進国の中で日本のみ木材
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン ここ数年、1次産業への注目が急速に高まっている。「BRUTUS(ブルータス)」(マガジンハウス)、「週刊 ダイヤモンド」(ダイヤモンド)「AERA(アエラ)」(朝日新聞社)といった、ちょっと前までなら農業に見向きもしなかったであろう雑誌が農業特集を組むようになった。昨年6月には、若い農業従事者の季刊雑誌「Agrizm(アグリズム)」(農業技術通信社)が創刊され、新たな読者層をつかんでいる。 こうした「農業」への視線には、有機・無農薬、農的な暮らしといったことにとどまらず、楽しい農業、儲かる農業というように、新たな産業という視点が盛り込まれている。 こうした動きは、林業も例外ではない。林業への就労希望は拡大してきており、先日、東京、名古屋、大阪
高齢化社会への対応 いきなりですが、ここで質問です。2009年のゲームビジネスという戦場における、最大の敵は何でしょう? 答えはカンタンです。現時点での最大の敵は、間違いなく「老眼」でしょう。 このコラムをお読みになっている方の多くは、すでに実感しているはずです。老眼の症状を自覚し始めるのは、40歳くらいからで、近くのものが見えにくく感じはじめます。症状は徐々に進行し、いずれ近くのものを見るときに老眼鏡を必要とするようになります。 かつては、ゲームユーザーの多くは若者だったため、老眼にさしかかった世代の人たちを考慮する必要がありませんでしたが、いまは違います。最新の国勢調査報告書を見てみると、日本の総人口のおよそ半分が、すでに40歳以上になっていることがわかります。国民の半数以上が、老眼を気にし始める(もしくは症状を自覚している)年齢になっているんですね。 これは日本だけの話ではありません
「巣ごもり」「ガラパゴス」等と揶揄される「コールド」なニッポンの現状を最新の事例やケース=症例を豊富に取り上げながら理論的な切り口で分析、《コールド・ジャパン》脱却と新たな成長のための〈処方箋〉の提言をめざした本連載。開始早々から多数の反響やコメントを得るシリーズとなった。 前回・前々回において官僚たちの「保護」と「コールド・ジャパン」の因果関係を紐解くことをめざしたところ、「保護されていない」分野では多数の世界進出例が見当たることが読者たちより指摘された。 はたしてそれは、本当だろうか? 筆者たちの研究によれば、「クール=カッコいい」ジャパンと自己満足的に呼んでいるわりには実際の現場に携わっている人たちは冷え切っており、「もうこれ以上、売上も利益も延びない」と諦めかけている声をこれまで多数集めてきた。 「日本はがんばってきたんだ。」「保護を批判して何になる?」そんな意識もある一方で、疲弊
テレビ東京が社運を賭けてプッシュしていた「世界卓球」は、あんまり盛り上がらなかった。残念。個人的には、面白く観戦していたのだが。 放送を見ていて思い出したことがある。私には、卓球部員だった過去があった。そう。中学生になってすぐ、私は、卓球部に入部したのだ。 体育館の壁に立てかけられている卓球台を見て、ガキだった私は 「おお、卓球部に入れば毎日ピンポンで遊べるぞ」 と考えた。 その愚かな目論見は、入部したその日に瓦解する。 新入部員は、一日中素振りばかりやらされることになっていたからだ。 私は、2日ほどで退部した。ほかの幾人かの惰弱な仲間たちとともに。「ちぇっ」とか言いながら。 いまにして思うのは、あの、無意味に思えた素振り練習にもきちんとした役割があったということだ。 フォームを固める? まあ、そういう効果はある。全身を使ってラケットを振る感覚を覚えることは、ある意味、実際にピンポン球を打
インターネットで、見知らぬ相手と一緒に楽しむネットゲーム(オンラインゲーム)、通称「ネトゲ」。しかしネトゲのバーチャル空間に長時間没入するあまり、リアルな社会生活が送れなくなる人がいる。 ゲームに熱中して夫や子供をないがしろにする妻。ネット上のバーチャル恋愛に没頭する女性。息子のゲーム中毒が原因でうつ病になった父…。韓国では、ゲームに数十時間熱中して死に至ったケースも何件か報道された。 こうしたゲーム依存症・中毒患者を、「ネトゲ廃人」と呼ぶ。ネットゲーム依存は日に日に深刻化しているが、その実態は知られず対策も講じられていない。「ネトゲ廃人」たちは、何を思いどう生活しているのか。ジャーナリストの芦崎治氏が全国の「ネトゲ廃人」を取材し、その証言をまとめた。 (聞き手は日経ビジネスオンライン 大塚 葉)
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン アメリカの報道をきっかけに、北朝鮮の「テポドン」関連の話題が騒がしいことになってきました。私の結論は「本質を見抜く目をもって落ち着いて事態の推移を眺める」という以上でも以下でもないのですが、騒ぎの表層、米軍や韓国軍の落ち着いた対応と、(支持率がすでにまともな体をなしていない)麻生太郎政権の対応など、表面的な「空騒ぎ」の底流で、より本質的に深刻な「技術に関する定見の喪失」が進んでいると、改めて痛感しています。 元来は今週から辻井喬さんとの対論の掲載を予定していたのですが、今回は「テポドン」をきっかけとして、この問題を考えてみたいと思います。 「喪失」を象徴する事件 3月13日のことです。研究室のF君からのメールで、私は「国立産業技術史博物館」計
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 私は、厚生労働大臣直属の調査委員会の委員として、「年金改ざん問題」の調査に加わった。その結果分かったことは、この「年金改ざん」による社会保険庁職員への非難がほとんど根拠のないものだということだ。 少なくとも、社保庁職員が、国民に実害を生じさせるような「犯罪行為」に関わった具体的な証拠は、調査委員会の調査結果からは何一つ得られていない(標準報酬遡及訂正事案等に関する調査委員会報告書)。 そればかりか、全国の社会保険事務所で「仕事の仕方」として定着していた「標準報酬月額の遡及訂正」というやり方は、保険加入者間の負担の不公平を防止することにもつながるものでもあった。 なぜ、ほとんど「空中楼閣」のような「社保庁組織丸ごと犯罪者集団ストーリー」が作り上
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン Ian Rowley (BusinessWeek誌、東京支局特派員) 米国時間2009年2月25日更新 「Relief in Japan as Gaffes Weaken Yen」 2月14日にイタリアのローマで開催された主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で醜態をさらした中川昭一前財務・金融担当相(55歳)は一躍、世界中の注目を浴びる時の人となった。米グーグル(GOOG)傘下の動画共有サイト「YouTube(ユーチューブ)」に投稿された酩酊状態の会見の動画は即座に注目を集め、大人気となった。 金融危機の暗いニュースが続く中、息抜きとなるような軽い話題を探していた世界中の報道機関が“酩酊会見”をこぞって報道したため、中川氏の
アナウンサーの力量を測る簡単な尺度がある。しゃべり続ける電話インタビューの相手の話を、どんなふうに締めるのか?これが下手な人には生放送は任せられない。 相手の話を「うまく切る」は生放送の必須テクニック スタジオのゲストの話をストップさせるというのなら比較的簡単だ。ADが「しゃべりやめてCM」と大書きしたカンペを、暴走気味のゲストのすぐ目の前に突き出してくれるから、司会者はさほど手こずらない。 収録ものであれば勝手にしゃべりたいだけしゃべらせておいて、編集でバッサリ落とせばいいだけのことだ。 問題は、顔の見えない相手のしゃべりを止めること。例えば生放送。電話の向こうでしゃべる人が熱く語っているのに、間もなく確定時間(そこで次のコーナーやCMに行かないと放送事故になる決められた時間)という時、どう別れを告げるのかは難しい。 話の流れに関係なく、いきなり「あ、すいません。時間です」とぶった切るの
「テレビの友チャンネル Gガイド for Wii」には、ぜひ大きな注目を寄せておいてください。 これは3月4日に始まった、Wiiの新しいサービス。ここには従来のゲーム機の常識を大きく覆す、とてつもないポテンシャルが秘められています。 このサービスの特徴は、2つあります。 ひとつは、これが非常に使いやすい番組ガイドだということ。 画面には1週間分のテレビの番組表が表示され、きわめて軽快に眺めることができます。検索機能も快適。気になる番組に「スタンプ」を押しておけば、登録しておいた携帯電話やPCのメールアドレスに、その番組の開始30分前にお知らせメールが届くといった、細かいサービスも用意されています。 なお、日本中のユーザーが、そうやって注目番組をチェックしていくだけで、その情報は自動的に集計されます(その情報を提供しないよう設定することも可能です)。その結果、性別や年齢別に、どんな番組が注目
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