インドカレーのベースは基本的に[玉ねぎ・トマト・にんにく・生姜]の4つから作られます。ただし、実のところ本場インドでは、これらのうちのいくつかが欠けているカレーもたくさんあります。むしろそのほうが普通と言ってもいいでしょう。 ですが、この4つが入らないカレーは、日本人的感覚だとカレーではない何か別のお惣菜のように感じられるかもしれません。ですので、あくまで日本人にとってのインドカレーらしいインドカレーには、この4つが必ず入ると言ってもいいと思います。 玉ねぎ・トマト・にんにく・生姜、この4種の野菜に、肉類をはじめとする主材料、そして各種のスパイスが加わって、カレーが完成します。今回はこの中の「トマト」に焦点を当てて、その役割や使い方を解説していきたいと思います。 カレーにおけるトマトの重要な役割 カレー作りにおけるトマトの最も重要な役割は「うま味」です。トマトは野菜類の中では突出して豊富な